歌詞
何が起きたかって…
それは、オレと艶元さんがビックバンドとして学校全体から注目を浴びたのだ。
学園祭も終了して片付けを黙々としていると、生徒会の方々と艶元さんがオレの元へとやってきた。
「あれ?艶元さんに生徒会の方々…」
オレの脳内が⁇状態でいると艶元さんが
「あのね、生徒会の方々がわたし達に話があるみたいなの。」
と言った。
「はぁ…」
…よくわからなかったけど、とりあえず言われるままついて行くことにした。
多分話をするにしても生徒会室…では、ないだろうと思ったけど、やっぱり予想通り外での話し合いだった。
てかさー…、なんでここなんだよ…。
ここは、告白がうまくいくっていうスポットで有名な大きな木の下…。
告白するわけじゃあるまいし…
場所選択おかしいって‼︎
と、一人脳内で生徒会の方々を不思議がっていると、会長がいきなりオレの手を握り
「いやー、瀬野くんの歌声には感動いたしました‼︎歌詞も瀬野くんが考えたそうじゃありませんか。ここは、一つわたくしどもと手を組みませんか!」
なんて言われた。
で、名刺代わりだろうと思うが葉っぱを渡された。
しかも、両手で丁寧に…。
ポケットに入っていただけあり、葉っぱが少しあたたかい…。
仕方なくオレも両手で受け取った。
「あの、ところで手を組むとはどういうことなのでしょう?」
と質問すると、会長が
「ぜひ‼︎あの素敵な歌を校歌にいたしませんか⁉︎」
と真顔で告げられた。
オレは艶元さんをパッとみた。
…うん。
そうなるよねー。
艶元さんは、苦笑いしていた。
それもそのはずだ。
だって歌詞が…
転生したら校長になったとか、マジでチートすぎる子猫の彼女とか、そんなの校歌になんて…無理すぎだろーー…。
でも、生徒会の方々は…真面目な顔つきだった。
…
いや、校長先生がまずお許しにならないだろうと生徒会の方にお伝えした。
すると会長が、
「なるほど!そんな歌詞だったなんて…うっかり聞き惚れていて沼にどっぷりハマりすぎておりました。ならば、沼から出て少しあしを洗って出直して参ります‼︎」
と敬礼した。
それに合わせて他の生徒会の方々も敬礼した。
…あーもう、なにがなんだか意味不明だがオレも一応敬礼返しをした。
隣にいた艶元さんも空気をよんで敬礼していた…。
大きな木の下で敬礼しながら生徒会の方々をお見送りすると艶元さんが
「生徒会の方々面白いね」
と笑った。
「あー…、そうだね」
とオレも呆れながらも笑った。
そして、大きな木の下でオレは艶元さんにキスをした。
なんか…シタかったから。
てか、ずっと艶元さんに触れたくて仕方なかったから早く片付けして迎えに行きたかったのだ。
でも生徒会のおかげでこんなに早くイチャイチャが出来ました。
生徒会さんたち、ありがとうございます。そして艶元さん…大好きと心で呟いたのでありました。
これをまさか…だれかに見られていたなんて…。
続く。




