勘違い
エントリー決定。
帰り道艶元さんに聞いてみた。
オレとでいいの?って。
そしたら、まさかの返事が返ってきたじゃありませんか‼︎
何って…それはまさかの…
「だって、最近瀬野くんモテるから心配なんだもん。」
だった。
…えっ⁉︎
心配…⁉︎
そ、それはどういう意味で…おっしゃっているの⁉︎
んんんーー⁉︎
何、何⁉︎
「えっとー…心配⁉︎」
「うん。だって付き合うって言ってくれて以来…す、すきとか言われてないし…不安になっちゃって…」
なんて言い出す艶元さん。
えぇえええええぇえぇええっ⁉︎
ちょっと待って‼︎
付き合うって…そういう意味で言ったわけじゃなくて…てか、そんな…艶元さんに簡単に付き合うなんてどの面下げて言ってんだ⁉︎コラァ状態じゃありませんかっ‼︎
オレどんな上から目線だよ⁉︎
付き合うって…
え?
オレってあのとき…付き合うよ?って言った?それとも…え?
…
オレでよければ付き合うよ?って言ったような…⁉︎
はぁーあ⁉︎
オレ…
付き合うよって…
イヤイヤ、そこは普通付き合ってくださいとかじゃね⁉︎
なんでそんな偉そうに付き合うよって…艶元さんだぞ⁈あの艶元さんに…オレは…オレは…いつのまにかそんなことを…
申し訳ない…
これはもうセルフビンタどころの騒ぎじゃなくね⁉︎
てか…
艶元さん…
オレを彼氏にしてくださるのですね?
てか、彼氏認定してくださっていたなんて知らなかった…
‼︎
だから毎日ハグも…
それに一か月になるってバンド結成じゃなくて付き合って一か月だったんだ…。
あー、なんか…通りで…
でも、正直に言うべきだよね…
よし‼︎
「あのっ、艶元さん」
「はいっ」
「オレね…オレー、勘違い…してた。」
「えっ、どんな?」
「前に付き合うって言ったの、その…交際じゃなくて、放課後ゆいのかわりに付き合うって意味で言ってました。でも‼︎オレ艶元さんのこと好きです‼︎こんなオレでよければ、よろしくお願いします‼︎」
と手を差し出した。
すると艶元さんが、
「えっ⁇やだ…わたしったら…」
と赤面しながらも、
そっとオレの手を握り
「わたしも好きです。こちらこそ、よろしくお願いします。」
と言ってくれた。
うおーっ‼︎‼︎
マジかぁ‼︎
マジかマジかぁ‼︎
マージーカーぁ‼︎
いきなりの告白合戦。
…
生徒会のお方のおかげかもしれない。
もし、生徒会の方が声かけしてくれなかったら…もしかしてすれ違いで大変なことになっていたかもしれない。
ありがとうございます。
生徒会さま!
続く。