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鍛える

 無言で問いかけてみたものの音信不通。

 

 …うん。

 当たり前だよね。

 

 オレたちは、テレパシーなんて使えない。当たり前か…

 と思っていたら艶元さんがいきなり、

「次はどんな曲にする?」

 と、まさかの第二回目のお誘いをいただきました‼︎

 

 いきなりの逆転ホームラーーン‼︎

 くらいのテンションに一気に爆上がりするオレ。

 

 てことは…二か月記念日はーーー

 

 どこにキスしますぅ〜〜⁇

 

 と、曲よりキスが頭に思い浮かんでしまった。

 

 いかんいかん…。

 

「あぁ、次の曲ね!うんうん‼︎今度は、バラードがいいんじゃない?」

 なんてこたえると、艶元さんはニコニコで、「うん‼︎わたしもそう思ってたの」

 とこたえてくれた。

 

 

 てことは〜、まだまだ艶元さんと一緒にいられるんですよ。

 

 なんか…

 高校生の間は、ずっと一緒にいられるような気がしてきた。

 

 ウキウキのウハウハ〜。

 ドキドキ♡

 

 

 ‼︎   ‼︎   ‼︎

 まてよ‼︎

 

 でもさ、艶元さんかなりおモテになりますよね⁉︎

 

 彼氏できたら…

 その…オレって追放…される⁉︎

 

 イケメンで歌上手かったら即座にバンド解散なんてこともありうる…

 そんなの解散してオレと組もう。なんてな…

 

 ドキドキ ドキドキ…

 

 さっきとは、全く違うドキドキが押し寄せてきた。

 

 

 いかん‼︎

 それはなんとしても阻止したいところだ。

 

 頑張らねば。

 肺活量増やさねば‼︎

 

 いままでみたいにストレス発散で歌っているのではないのだ。

 

 なんならオレは、艶元さんのバンド仲間。

 

 さらにいうと、艶元さんから誘われた…というか、選ばれしもの‼︎なのだ‼︎

 

 

 ペシペシ!と両頬にセルフビンタをお見舞いして喝を入れ直した。

 

 肺活量を増やすには、やっぱり腹筋を鍛えるのは常識だ。

 きっとね…。

 というわけで、夜な夜な腹筋を鍛えた。

 

 そして、いざというときに艶元さんを敵から守るためにボディガードもしなきゃならない。

 

 なので、とにかく鍛えていたらなんか…なんかいい身体つきになりまして…

 

 髪切ったときから今日までいまだモテ期到来中なのでありました。

 

 しかし、いつも艶元さんといるからそのうちモテるというよりも、なんか勝手にベストカップ扱いをされるようになっていた。

 

 そして、のちにその扱いがとんでもないことを巻き起こすのでありました。

 

 

 続く。

 

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