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手つなぐ?

 家に帰りよく考えてみた。

 

 …

 

 話し相手に付き合うの?

 

 うーん…

 なんか違う気もしないでもないんだよなぁ…てかさ声がどうとか、ゆい言ってたよな⁇声は…今日あんまり関係なかったよね⁉︎

 

 普通におしゃべりして帰ってきただけだったよね⁇

 

 でさ、明日もそしてこれからもずっと一緒に帰っていいの⁉︎

 

 オレはよく帰り道ストレス発散でとあることをしていたけど、もうそんなことしなくてもいいくらいにストレス発散できている。

 

 艶元さんとの下校。

 そして…ハ・グ♡

 

 ⁉︎

 待て待て‼︎

 ハグは、まさか毎日じゃないんだよな⁉︎

 

 …当たり前か。

 

 謎は解明されぬまま、また次の日の放課後となった。

 

「帰ろっ」

 ニコッ。

 

 …えーーーっ‼︎

 やっぱりまたご一緒させていただけるのですね⁈

 

 てか、周りにいた皆さんもえーーっ⁉︎ってお顔っす。

 

 …うん。

 そうなるよね…。

 

 しかも帰ろって言い方‼︎

 

 少し笑顔でさぁ、もう彼氏に言ってるみたいな感じでしたよ⁉︎

 

 ‼︎

 

 彼氏⁉︎

 

 あ、もしかして恋人ごっこしてる⁇

 

 ゆいは、恋人ごっこに付き合ってたの⁉︎

 

 …

 

 えっ⁇

 ゆい…

 艶元さんと何してたんだよ……。

 

 いやいや…

 恋人ごっこなんてそんなのありえないか…普通そしたら、もっとマシな人探すよな。

 

 オレなんか恋人のフリですらおこがましいわ。

 

 …じゃあ、艶元さんは一体オレに何を求めているんだろう。

 

 あっ‼︎

 とりあえず帰ろっ、の返事しなきゃ。

 

「うん。帰ろっ」

 ニコッ。

 

 オレもニコッ、返ししてみた。

 

 …オレは一体何をしてるんだよ。

 そして、周りにいる皆さんも…あいつは…あいつは…的な顔してんじゃんかよー…。

 

 

 ま、とにかく今日も艶元さんのお隣を歩ける幸せ。

 こんな幸せなこと滅多にありませんから存分にお楽しみしましょう。

 

 ‼︎

 ってさーー‼︎

 

 あの、えと…

 今オレの手と艶元さんの手がうっかりコツンとあたってしまった。

 

「あ、ごめん」

「ううん…ごめんなんてそんな…ねぇ、手繋ぐ?」

 

 えっ⁉︎

 えぇえええぇええ⁉︎

 

 クラッ…

 め、めまいが…

 

「あっ、大丈夫⁉︎」

 ギュ。

 

 フラついたオレの手を握る艶元さん。

 

 ボンっ‼︎

 脳みそ爆発!

 

 細くて少し冷たい手が…あの美しい艶元さんの手がオレと繋がっている…。

 

 続く。

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