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うつ病とハンドメイドの苦しみ  作者: つばき やまもと
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地獄を見たり?

不快でしたら見るのを中断してください。

人間はどうにも壊れやすい割には丈夫というお話。


軽度の抑うつと診断されました。

軽度?なるほど。

致命傷でないということですね。


いつの間にか感情に蓋が出来ました。

嬉しいこと楽しいことの上限が出来てしまいました。

どんな幸せでも一定以上は溢れ出してどこかへ行って流れ出していってしまうようでした。

流れ出してもし誰かのところへ届いていたなら、幸せの分配と言うことになるんでしょうか?

そうであればまだ救われる瀬もあるなぁと馬鹿なことをつらつら考えます。


蓋がありますから、焦りや怒りや不満や不安が沸騰して、高速で対流しているのを感じます。

それはもう、給食センターの大釜で味噌汁作るようにぐるぐると。

蓋があるので熱がどこにも逃げて行きません。

圧力がどんどん高まるのを感じます。

あと幾分したら内から破裂するのでしょうか?

いっそその方が楽だと思ってしまったくらいです。


ただ、ただ、酷く苦しいのです。

考えてみれば最初の火種のうち、いくつか思い付きます。

でもそれが連鎖して大きくなっていって、しまいには何のせいで辛いのか分からなくなっていきました。

ただ、ただ、床に伏し身悶えするばかりなのです。


無気力や倦怠感は、凡そ副次的なものだったと思います。

眠れなくなりました。

空腹が分からなくなりました。

味をあまり感じなくなりました。

まれに視界から色が消えることがありました。

音に過敏になりました。

大きな音や他人の立てる環境音に怯えるようになりました。

ささいなことで心臓が痛くなるようになりました。

精神的に圧迫感を感じると心臓を掴まれている気分になりました。


多分、もう、初期の原因なぞ関係していないのでは?と疑問に思ってしまいます。

それぞれの症状というか苦しさが分化し独立後し始めたのです。

それこそ資本主義発展ってやつですね。

出来るなら、資産を増やして欲しいのですが。


これこそ地獄の苦しみというのでしょうか?

まだ甘いですか?


闘病と言う言葉がありますが、開戦前に打ち倒されている場合はどういう扱いになるのでしょうか?

不適正により兵役免除とかそんなでしょうかね?

ならば他の誰かに委ねるしかないのでしょうか?


自分の中で、感情の暴風が荒ぶのを確かに感じます。

なんだかペットのような親しみが湧いてきそうになりますが、ここはギュッと気を引き締めて精一杯憎むことにしましょう。


何はともあれこんなんでも生きていかなければならないようです。

修理の目処は立たず、ただ壊れ歪んだままでいるしかないようです。


いつかは受け入れるのでしょう。

直感的に確信しています。

そのいつかは、いつに来るのでしょうか?

願わくば、この世に未練があるうちに。

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