定例会議にて
俺の名前は、ショウ・ジュニアス・平川。黒子派遣No:889だ。
今日は、半年に1度ある定例会議の日。それぞれ派遣されてた所から一時帰還する。先輩・後輩・同僚と久々に会えるので、楽しみだ。
おっ、あそこに可愛い後輩その1がいる。
「よ~!アイリーン元気にしたか?」
「ショウ先輩!!お久しぶりですぅ~!!私は、元気ですよ~。派遣先の物語も終盤で滞りなく終われそうです!」
「そいつは良かった。俺は、3連続【クローズド】で途中撤収だからなぁ~。良いんだか、悪いんだか良くわからん・・・」
「【クローズド】・・・最近多くないですか?」
「ネットゲーム系は、多いな・・・。派遣先は、選べないから致し方ない。
ところであいつはどうした?いつも会議んときは、一緒だろ?」
「あぁ・・・リン君のことですね・・・。彼は、あそこで座り込んでます」
「何か、ものすっっっごい悲壮感が漂ってるなぁ~、なんでだ?」
「派遣から貸し出しに変わったんですよ、リン君」
「貸し出し!?なら表舞台に出てんのか!すごいな~大出世じゃないか」
「そうなんですけど、準主役で喜んでたのもつかの間、バリバリのR指定で・・・、本人かなりナーバスになってます。」
「そんなにひどいやつか?」
「簡単に説明すると、超ド級のアヘ顔満載ショタエロ小説です・・・・・・。
でもでも!お姉様方に聞くと『純文学+ハードボイルド&ミステリー小説で、尚且つキュンキュンの萌え萌え』らしいです」
「さっぱりわからんぞ?聞くやつ間違ってないか?」
「不特定多数のお姉様方に聞いたので、間違いないと思います!!」
「あいつも大変なんだな。俺さ、撤収が続いてるから仕事させろって思ってたけど、あそこまで悲壮感たっぷりのを見ると、考えさせられるわ~。
後で飯食いながら愚痴でも聞いてやるか。アイリーンも一緒に行くだろ?」
「いいんですか!?ちなみに先輩のおごりですよね!?」
「おうっ好きなの食えよ」
「やったぁ~!!リンく~んご飯いこぉ~!ショウ先輩のおごりだって~!!」
「おいっ会議が先だぞ!!ったく・・・。さて会議行くか・・・今度はどこに派遣されっかな・・・・・・。」
今日もこうして黒子達の日々は、続くのでした・・・。
~居酒屋にて~
「ショウせんぱぁ~いぃ~聞いてますか~!!!ぼくのっはなしを~@:、。エッグ、シクシクエッグこ・-@sl!!」
「(えらい絡み酒だなおい)聞いてる、聞いてるぞリン。(見た目ショタなだけで、酒飲めるんだった・・・・忘れてた・・・)」
「ほんろれすかぁ~?めんどくさせぇこいつとかってほんろは、おもっれるんれしょ~??」
「リン君飲み過ぎだよ~」
「アイちゃんは、アイちゃんはいいろれ!R指定ないひぃさぁ~、ぼくなんれ~ぼくなんれ~うぅ・・・グズッふぇ・・・グズッ」
「泣くな!なっ?リン。そんなに嫌なら逃亡しちまえって!それか嫌なシーンのみ、ベテランのメグさんに頼むとか術はあるだろっ?」
「「ふぇ~?メグ先輩??」」
「あの人は、バリバリのネコでBL好きのショタっ子だったハズだから・・・」
「・・・・でも見た目が違いますよ~」
「ズラでもかぶっとけば、活けるだろ!だめもとで頼んでみろよ、なっ?」
「ふぁ~い。なんだか、うっずらとぉ~ぎぼうが見えてぎまじぃたぁ~」
後日、『テライオス』の本部で、先輩のメグにはきっぱり断られ、再度相談したナイスミドルな上司には、あっさり却下され、リアル・ムン○の叫びをするリン君の姿を見ることになる。