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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

アイリスの子守唄・ZERO

作者: 黒岑竜一

以外に昔自信作だった作品のリメイク版で一応短編という形で投稿させてもらいました。

『アイリス・・・ おいで・・・』


春風の様な優しい声が聞こえてくる。


「貴方は、誰?・・・」


実態の無い声の主に私は思わず声をかけてしまう。


『私は君だ・・・ 君自身だ。』

「どういう事?」


その答えに私は疑問しか感じなかった。


『君の見えない痛みを私は持っている・・・』

「それって何なの?」


私は理解の出来ない話にさらに混乱する。


『そろそろ時間だ・・・ 君はもうすぐ目覚める・・・』


声の主がそうつぶやくと辺りが暗くなり始める。


「待って! 貴方の名前は!」


私は声の主に会えなくなるという感情から発した言葉がそれだった。


『・・・・・・私の名前は―』


その瞬間、私の意識は見たことのある音によって遮られた。



「・・・・・・ぅん」


ぼやけた視界に見える見慣れた白い天井、体は動かない、テンポ良く鳴る電子音・・・・・・ ああ、そうか私は今、病院に居るんだ・・・


「アイリス!」

「おお! アイリス!」


どこか懐かしくもある見慣れた声に目を向ける。


「お母さん、お父さん・・・・・・」


そこには泣きじゃくりながらも歓喜の声を上げている家族がいた。


「私は、一体?」


その言葉を聞いた母と父は苦虫を噛み潰すような顔を見せつつもこう答えた。


「アイリス・・・ よく聞いておくれ」


母の声には重みを感じていた。


「貴方は学校である事件に巻き込まれたの・・・」

「事件?・・・」


母はそう言いつつ鞄から手鏡を取り出し、話を続けた。


「そう、そこで貴方は怪我を負ったの、医者はその怪我を見て絶望的と判断したのよ」

「ああ、それでもお前は奇跡的に助かったんだ」


父も話に加わる。


「実は、それに関してショックを受ける事実があるの・・・・・・」


母は手鏡を私の方に向けた。


「うそ・・・」

「・・・本当よ」


左目が無い・・・?


私の運命は・・・ まだ、始まったばかり

これを書いてて少しずつ自信がついてきた作品です。

やっぱ原点回帰すると前向きになります。


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