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カミソリと俺と心の調和  作者: 立花 馨
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カミソリと俺と心の調和4

<お前なんて居ても居なくても同じなワケ>

<要は、俺らにとってのお前は空気も同然>

<俺達の前から消えてくんねぇかな...>


 あっさりと教室の窓際まで追い込まれ、追い打ちをかけるかの如く、罵声を浴びせられる。逃げ場など無いのは分かっているが、それでもちょっとした希望のようなモノに賭けたくなり、トイレの個室に逃げ込み隠れてみる。


 —――また、水かけられて終わりかな...。


 そんなことを思いながら、息を潜めてじっとその場を動かずにいた。


<お昼休み恒例の水遊びと行こうか♪>

<誰か、バケツに水汲んできて~♪>


 洋式トイレに座り、じっと待つ...時間が過ぎるのを...。

 いじめっ子の足音が徐々に近付いてくる。音が近付く度、何度パニックを起こしそうになったか分からない。この状況下で過呼吸にならない自分自身をすごいと思う。

 ここに自分の居場所は無い...味方も居ない...。そんな事にはとっくに気付いている。それでも、心のどこかで他人に期待してしまう。もしかしたら...俺を救ってくれる人が現れるかもしれないと...。

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