カミソリと俺と心の調和 登場人物一覧
主人公:一之瀬ミチル
高校2年生の17歳。
中学時代に別にイジメられていた男子を庇い、そのいじめっ子達のことを教員に告発したことでイジメに遭い(ミチルが庇った男子は、ミチルがいじめの標的になった際、助けようとしなかった)、精神疾患・対人恐怖症を発症した。
現在は家近くの高校に通いながら、実家と兄・斗真の家を行き来している。
重度のリストカッター。
過去に何度かOD(薬物大量摂取)を含む自殺未遂をしている。
一之瀬斗真 28歳
ミチルの兄で、独立して始めた診療所(心療内科)の院長兼ミチルの主治医。
時々、一人暮らしの家に弟・ミチルを泊まらせて息抜きさせている。
六年前に起きたとある事件に際し、自殺した彼女を助けられなかった事を未だに悔やんでいる。その自殺事件が原因で女性が苦手になっている。
本人は自身のことをバイセクシャルと言っているが、男性経験は無い。
紺野葉瑠 28歳
斗真の医大時代の同期で幼馴染み。
診療所のスタッフでもあり、ミチルの中学時代の家庭教師的な人。
斗真以外で、ミチルが初めて心を開いた人物でもある。
密かに斗真に好意を抱いている様子。
桐生隆史 28歳
斗真の同期で同じく心療内科医。
そのよしみでミチルとも顔馴染みで、斗真には自らがゲイであることをカミングアウトしている。斗真に好意を抱いているかは不明。
東雲有理沙 故人 享年22歳
中学時代から高校時代まで劣悪な環境で育ち、両親に捨てられ高校を卒業するまでを児童養護施設で過ごした過去を持つ。
高校生になってすぐ交通事故に遭い、命に別状は無かったものの頭を打った後遺症で一時期失語症になっていた。
画家を目指して美術大学に進み順調に元の生活を取り戻しつつあったが、大学卒業の半年前に自分の産みの親と再会したことをきっかけに、精神のバランスを崩し、斗真との電話を繋げたまま通っていた大学の屋上から飛び降り自殺した。
命日は自分の誕生日(9月12日)。