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7th World  作者: 尚文産商堂
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現実世界16

デリアが戻ってきたのは、4時間をわずかに過ぎたころだった。

「ふぅ」

一息ついて、ケースから出てきたデリアを、他の観客と共に出迎える。

なにせ、内爵がでてくるのは、1000万分の1の確率だと言われているからだ。

それに、内爵と戦っているという話は、Twitterを通して、雄山が話していたから、もうみんなが知っていた。

「どうだった」

俺がすぐに聞いてみる。

Ich gewann(私は勝ったよ)

ドイツ語だから分からなかったが、誰かが大喜びをしているところをみると、どうやら勝ったようだ。

「そりゃよかった。それで、どうやって勝ったんだ?」

鎹がすぐにデリアに聞きだそうとする。

「あー、実は口止めされてるの」

「内爵にか」

「そ。それを知っちゃったら、みんな真似するからだって。だから、弱点も、倒し方も、全部秘密」

「残念だなあ」

雄山が近寄ってきているが、デリアは何も言わずにケースのそばの棚の荷物からペットボトルを取り出して、一口飲んだ。

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