現実世界14
翌日、俺たちは、近くのゲームセンターへ行くことになった。
「やっぱし、5人そろってのゲームってのも新鮮だからな」
その鎹の一言が、きっかけだった。
ゲーセンに着くと、表情が晴れ晴れとしてデリアが、瞬時にいなくなった。
「どこいった」
鎹が左右を見回すと、メダルゲームをしている。
「なにやってんだよ……」
声をかけてみると、コインと中にいれて、別のコインを落とすというタイプのゲームだ。
だが、一枚で4枚や5枚はあっという間に落としていく。
「これ、楽しいです」
俺たちに顔も向けずに、デリアが言った。
「セブンスワールドのコーナーは向こうだけども、今は一杯だな」
様子を見に行っていた雄山が教えてくれる。
「なら、私たちは、予約でも入れておいて、適当に楽しみましょうか。長くても4時間なわけだし」
沢板が言ったことに、誰もが同調した。
「なら、そういうことで。ただ、携帯の電源は入れておけよ。何かあった時に連絡が取れるようにな」
「分かってるよ」
鎹が言っているのを聞きながら、雄山がすぐに離れる。
それから、俺はカスガイとデリアを置いて、とりあえず、UFOキャッチャーへ向かうことにした。
3時間後、俺たちは1000円を支払って、ケースへと入る。
透明の繭状のカプセルの中に、頭をすっぽりと覆うような機械があって、それを付けると、家で付けているのと同じように、7th Worldが楽しめる。
ただし、ここでできるのはひたすらにレベルをあげるだけだ。
その代わり、自分のレベルだと合わないような敵と戦うことができる。
ラスボスだってでてくるかもしれないということらしい。
もしも、実際にラスボスを倒したとすれば、一瞬で、10や20はレベルが上がるということもあり得るわけだ。
ただ、今回のように協力して敵を倒すような場合には、経験値は1/人数分となる。
できる時間は、全世界共通で4時間だけ。
その料金は、1000円均一となっている。
「では、始めますね」
頭に機械をかぶり、店員さんにケースのふたを閉めてもらった。




