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7th World  作者: 尚文産商堂
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ゲーム世界6

「これか」

俺は5分探して、やっとキノコ1つ見つけれた。

「そうそう、それそれ」

カスガイが俺のを一目見てすぐに答える。

「おっと」

その時、何かが俺の目の前を通っていく。

「ああ、スライムだな」

不定形生物が、俺の足元をうろうろしている。

「ちょうどいいから、キノコ探しよりも先に、スライム退治と行くか」

カスガイがすでに3つのキノコを持っていたが、それを俺にくれることなく、別のキノコを探しだした。

他の面々も同じだ。

そういうことで、俺は木の剣を持って、木の盾を構えて、ゲーム始まって最初の敵に対峙した。


水のように流れていく相手を、何度も何度も木の剣で殴っていく。

速度が遅いので、いくらでも殴っていくことができる。

ドンドンと弱っていくのが目に見えて分かるほどだ。

なにせ、もとから遅い速度がゆっくりになり、ついには止まってしまった。

「おめでと」

スライムが止まると同時に、カスガイが声をかける。

「これで、戦闘は終了だ…」

そう言うと、電子音が聞こえてくる。

自動的に緑色の画面が目の前に出てきて、ウィン記章が与えられると書かれていた。

「ウィン記章というのは、エイトとの最初の戦闘を除く戦闘初勝利時に贈られるんだ。それと、そこで動作を停止しているスライムを触ってみ」

カスガイに言われるままに、触ってみると、とたんに小さくなった。

「これで、そのままの形をとどめていれば、ペットにできるんだ。ただし、ペットについては、後々売ることもできる。小さくなった後は、もう一度触るとお金かアイテムか、または両方ともを手にすることができる」

言われてから、さらに触ると、お金が出てきた。

「このお金が、TMだな。こうやって回収するってわけだ。ほら、キノコ」

山もりのキノコを渡してくるのは、ハッピーだ。

「これで、宿に持って行って、クエストは終わりだな」

「そうそう。さっさと終わらせようぜ」

ハッピーが言ってきた。


「はい、確かに受け取りました」

全員そろって、宿まで来てくれたおかげで、かなり心強い。

「クエストは無事に終了しました。お疲れ様でした。これが報酬となります」

俺が受け取った袋は、すぐに手のひらの上で吸収され、消滅した。

だが、同時に電子音によって、華爵の称号と、ノビリティ記章が与えられたことが告げられる。

両方とも、初めてのクエストが完了した時点で自動的に与えられるものである。

「どうぞごゆっくりとお休みください」

さらに宿の主人は俺たちに告げると、俺だけがゆっくりと意識を失いながら、ログアウトした。

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