Seconddayー目を覚ませば
更新遅れました。
ようやくSecondday編開始です。
桜木は痛みで目を覚ました。
「体が…動かねぇ。しかも痛っつー。」
意識が徐々に覚醒していくにつれ、昨日のことも思い出していった。
「現実なんだよな。」
身体の痛みと公園のベンチの硬さがリアルを感じさせた。
「桜木、目を覚ましたのか。良かった、良かった。」
ついてきた女子三人の中にいた、真矢 綾子が言った。
姉御肌の真矢は面倒見が良くて、極度のイタズラ好きであったがクラスでも人気のある存在だった。
「もう、急に倒れたからびっくりしたよ!とりあえず、川端君達呼んでくるね。それまで楽しんでて。」
と真矢はニヤニヤしながらさっていった。桜木は身体が完全に覚醒してから真矢がニヤニヤしていた理由に気が付いた。
「のわぁぁぁぁあ‼さ、咲さん⁉」
桜木の右手を握りながら、咲さんがベンチに頭を掛け寝ていたのだ。
「うーん…え…あっ‼」
桜木の声で起きると、握りしめた手をさっ、と咲は手を引いた。
「え…さ、桜木君。」
「咲さん?」
その直後、桜木は咲に抱きしめられた。
「えーーーー‼」
動揺のあまり、桜木は動けない。
「もう、桜木君、心配したんだからね。」
目がうるうるとしている咲さんのあまりの可愛さで桜木はもらい泣きしてしまった。
「朝から暑いぞ、家へ帰ってからやってくれ。」
えっ⁉足側にあったベンチに藤谷がいた。見えていなかった桜木はかなり驚いた。
「桜木!…あっ、とお邪魔か?」
川端が真矢に連れられてやってきたが、とんぼ返りに引き返そうとした。
「お、おまえら…めんどくせえ‼」
真矢がニヤニヤしているところを見ると、どうやら咲さんの行動以外、仕組まれてたらしい。
「とりあえず良かった感染はやっぱりしていなそうだ。」
中谷が安心してため息をついた。
「いやしかし、中谷の説明中、タイミング良く倒れるからびっくりしちゃったぜ。」
川端が笑いながら言った。
「俺はなんで倒れたんだ?」
「多分…血が抜けたせいじゃないか?」
「出血多量というやつだ。」
中谷の説明に藤谷さんが補足した。
「俺、そんな血が出てたのか…。」
桜木が背中を確認するため体を曲げようとしたときだった。
「動くな!古傷が開いて、また血が出ても何もしないぞ。」
藤谷さんがキツイ言葉で桜木に警告した。
「血を止めるのも大変だったんだぜ?咲さんが薬草にたまたま詳しかったからいいものを。」
川端の言ってることを確認すると、どうやら咲さんに、命を救われたようだった。
「咲さん、ありがとう。」
う、うん、とだけ咲さんは言うと、真矢の後ろに隠れた。
実は現在スランプになりまして、更新、執筆遅れています。お許しください。