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Thirddayー逃走

一人…いや二人…三人…普通にそれ以上だ。


まずい…中谷が呟いたのを聞いた。


あの中谷が言うのだ…桜木はその危険を察知した。


「逃げるぞ!」


川端がそう言い、走り出した。

みんなもそれについて行く。

死んでたまるか…と心底思っていた。


うぁぁ!助けてくれ!


「神谷!」


神谷がゾンビに襲われていた。

早い…映画とかのゾンビはもっとゆっくりだったはずじゃ…


うぉぉぉ、と川端が長い木の枝を持ちゾンビの方へ走っていった。


だが川端が枝で思い切り叩いたが何か感じているようなところはなかった。


ヤバイ…本当にまずいぞ…


桜木は考えられる作戦を精一杯かんがえていた。


「中谷!手伝ってくれ!」


桜木は中谷に後からついてくるように言うと太くて長い木を広い神谷の方へ走り出した。


「川端!頭下げろ!」


木を腹辺りに構え、川端がギリギリでそれをよけると何体かのゾンビを巻き添えにして倒れこんだ。


「神谷、肩を貸すから、急ぐぞ!」


中谷と川端が神谷の体を抱え走り出した。桜木もギリギリでゾンビの爪を避けて立ち上がり走り出した。


後ろからずっとゾンビに追われ無我夢中で四人は走っていた。


「く、そ…速すぎるぞ…奴ら。」


川端が嘆いた。


桜木は息が切れ、言葉を返すことができなかった。何度も後ろを振り返るが、見るたびに差が縮まっていた。


また後ろを見ると、奴らが腕を振り下ろす瞬間だった。


ヤバイ!と桜木は川端達を手で抑え、倒れ込んだ。


歩いてるうちに公園よりも高い位置にいたことに彼らは初めて気付いた。


なぜなら、彼らは超急斜面を、いやもはや崖を滑り落ちていたからだ。


体はぐるくると回転を続け、どちらが上でどちらが下なのかわからないほど回った。


そしてようやく体が止まったころには、公園のすぐ近くの林まで来ていた。


桜木はなんとか目を開け、辺りを確認し始めた…

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