Thirddayーα(アルファ)の危険
「黙ってろ石原…」
川端は石原が中谷の発言を馬鹿にしたように言ったのがシャクに触ったらしい。
「だって…これ自殺行為だろ?生命の干渉は命すら捨てさせるんだね…」
「なにが言いたい…」
川端が再び返した。
「ルールって大切だなって思っただけさ。」
ともかく、と中谷が空気を変えた。
「織田は何ともないのか?」
織田は自分の見回し、ああ、と返した。
「えっ?じゃあ池は安全なのか?」
「まだ症状が出てないだけかもしれないだろ。」
神谷にそう返すとそうか…と大人しくなった。
「ええと…確か自由時間から事件が起きるまで…数時間はあったはずだ。」
中谷が織田を見て言うと、さらに付け加えた。
「今日の午後5時まで…遊具の中で寝ててもらえるか?そうだな…藤谷さんと川端は監視してくれ。
」
織田も軟禁状態になるのを仕方がないとわかったらしく、大人しくいままで女子がいた遊具に入って行った。
「桜木、それと…神谷いいか?」
「えっおれ?」と神谷が動揺しながら言った。
「いいか…織田の件でわかったことがある。」
水が安全ってことか?と神谷が言った。
「それはこの後そうなるかもしれないが、どちらかと言うとαが存在するということだ。」
どういうことだ?と聞いた。
「俺は川の水を飲むとか触れるとかのなんらかの理由でゾンビになるんじゃないかと思っていた。」
中谷が少し間を開けた。
「だが今回…織田はなってない。なる気配すらない。いや、もちろんこの後症状が出るということはあると思う、だけどもしも出なかったら、原因はαになると思う。」
何故?と再び聞いた。
「それは、簡単なことで、池に行った人がなってる、その中で池かそのαに原因があるとして、池がなかったら?という消去法だ。まぁ…池に行った人がなる、というのがあくまで前提だけど…」
「で、結局それがどうなるの?」
神谷が不安そうに言った。
「俺らはますます池には近付けなくなった。」
な、なんで?と動揺しながら聞いた。
「池の近くで、池ではないとなると検討がつかない。虫か動物かそこの砂か…」
確かにその通りだ。
どこにあるかもわからない、危険度も高い…まるで放射能のようだ。
中谷が顎を撫で、再び考え込身始めた。
「すまん…トイレに行きたいんだが…」
神谷がそう言うとれ桜木も大きい方がしたいことに気が付いた。小さい方はそこら辺でしていたが、中学生にもなって野◯ソだけは避けたい。
今日はちょっと短いですが、歯切れがいいのでここでお願いしますm(_ _)m