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Seconddayー彼が見たものは…

中谷の間で契約を結んだ。


①中谷は中谷が持つ食糧を織田を除く八人に均等に分ける


②その代わりとして、食糧補給の際の宿泊施設潜入の作戦の参加の拒否権、また手に入れた食糧を与える


この二つの条件により契約は結ばれた。

中谷から渡された食糧は小さく分けても一日持つか持たないかわからないぐらいの量だったが、それをもう一度織田のために再分割した。

中谷は何も言わず一人公園のブランコに座ったままだった。



公園の時計は9時12分指したまま止まっていたが、川端と中谷が持つ腕時計は午後1時を指していた。

いつの間にか時間が立っていたことに驚いたが、みんなは中谷から受け取った食糧を食べ始めた。

重い空気がみんなを包み、大した会話もせず、もくもくと食べていった。


「鬼ごっこでもするか!?」


と川端が提案したが、飲み物が限りなく少なく、αのせいで補給できない、いま、それをやるのは馬鹿だと神谷に止められた。


ただだらだらと時間が過ぎていく。


咲さんと話せば少しは気も紛れるだろうが、他の女子が邪魔で話せそうもなかった。


桜木は一人ベンチに寝転び、空を見始めた。


空を青く、雄大だった。


自分の存在が小さく感じ、助けがこないのでは…と不安になり、そして泣いた。

声を殺していたが、泣き続けた。


「桜木、大丈夫か?」


いつ間にか川端がベンチの前に立っていた。


あぁ、と答えると川端に連れられ中谷の元へ向かった。


中谷は林を歩いていたが、すぐに見つけ三人はベンチに座った。


「川端、どうかしたのか?」


中谷が質問した。


「実は俺…嫌なもの見ちゃって…」


嫌なもの?…全てが嫌なものに感じている桜木は何故か川端に苛立ちを感じた。


「嫌なものって?」


再び中谷が川端に聞いた。


「俺と桜木は脱衣所で…奴ら…」


ゾンビでいい、と川端を気遣った。


「ゾンビを初めてみた。とんでもない姿だった…とてもじゃないが同じ人間とは思えなかった。」


「みんなそうだよ。」


と中谷が言った。桜木はやはり苛立ちを感じた。仲がいいからこそなのだろうか。


「脱衣所で俺で気になるものを見ちゃったんだ。奴らゾンビがゾンビになる前…つまり人間だったときに着ていた服に…」


「服に?」


今度は桜木が聞いた。


「服に…肌が付いていた」


肌……桜木は意味が理解できなかった。


「服に肌がくっついてて…それで…奴らゾンビは肌がただれていた。なんでなのかはわからないけど…」


中谷が顎をなでた。


「よくわからない…けど、ゾンビは体が脆くなってのかも知れない…」


「体が脆いのにあんなに、早く歩けるのか?わけがわからない、あいつら…」


桜木の発言を最後に三人は黙った。


中学生の考えではこれが限界だった。そもそも、学者でも同じような考えで止まるのではないだろうか?

桜木はそう思っていた。

明日、Secondday編のラストを上げます

o(^▽^)o


やっとこ書きたいことが来たって感じです!


書き溜めもできているのは久しぶりですw


これからも応援よろしくお願いします!

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