Seconddayーα【アルファ】
中谷、川端、織田、神谷、石原、真矢、藤谷、咲さん、自分を含め人間として、生き残った9人が桜木のベンチの近くへと集まった。
「みんな、まず聞きたいことがある。自分の班を教えてくれ。」
各々が班を伝えた。
桜木、川端、中谷の三名は四班。
織田、神谷、石原の三名は一班。
真矢はニ班、咲さんは三班、藤谷は五班であった。
「まず、班が七つで班員はどの班も五人ずつ、班員は四班以外、男子三人、女子二人、どこもこれは間違いないね?」
中谷の言葉にみんなが頷いた。
「では、その七つの班のうち、全滅は六班と七班、女子達がいた、ニ班、三班、五班は四人ずつ…」
「死亡。」
石原が中谷が躊躇した言葉をあっさりと言った。
「織田達の一班は二人が死亡した。」
情報が整理されたところで、一度、間があいた。
「六班と七班は自由行動はまったく同じだったはずだ。」
「確か、あの二つの班は、一緒に行動したかった、男子六人と女子四人で構成されていたはず。」
川端が班を作るところを思い出しながら言った。
「その二つの班の自由行動場所は」
「池でピクニックだったよー。」
真矢が笑顔のまま言った。
補足だが、真矢の笑顔はもともとの顔の状態だ。
「一班は、どこへ行ったんだっけ?」
池だ、と織田が言ったあと、すぐ神谷が続けた。
「あっ、でも男子三人は公園のベンチで寝てました。ねぇ織田さん。」
「女子はどこへ行ったんだ?」
答えを遮り、中谷が強い口調で聞いた。しかし、織田も神谷も知らないようで首を傾けた。
「池に行った。間違いない。」
石原が無表情のまま、棒読み言った。
石原は本当に何を考えているのか伝わらない、そこに桜木は不気味さを感じていた。
「まさか、池に行くと…。」
川端だけでなく、桜木も勘付いていた。
「真矢さんは?」
「池だ。私も班のみんなと池でご飯を食べた。」
川端、桜木の考えが崩れた。
「わ、私も池です。」
咲さんがドギマギしながら言った。ちなみに、この時、桜木もドギマギしていたのが、みんなにもばれていた。
「私も池だったわよ。」
藤谷さんも手を挙げた。
「中谷、どういうことだ?」
桜木がみんなの疑問を代表して言った。
「多分、池に行った人がゾンビになっている。これは間違いない。」
「でも、俺や神谷はゾンビに、なってないぜ?」
中谷が顎に触れた。
「と、なると、池+αの何かがあるはずなんだ。このαがゾンビになる原因なんだと思う。」
αがわかれば、まだ安心して動けるのだが…と、思った桜木だったが、いまだ激痛が走るので、歩ける状態ではなかった。
そろそろテストが始まるので、更新遅れます(( _ _ ))..zzzZZ