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十一話 冒険

この世界には、エルフやドワーフといった多様な種族が大陸の各地に存在する。だがそれは少数。人と比べ圧倒的に数が少ない彼らは、自身の生まれた地から滅多に出ることはない。



まず人里にはいないはずなんだけど。僕はまだこの世界のことをよく分かっていないのかもしれない。目の前の女の子は…………僕を仇を見るかのように睨んできた。ほんのの一瞬、視線を交わしただけだで、憎しみが、怨みが伝わってくる。



ぞくっと背筋が凍った。そんな僕を軽蔑するように睨む幼い瞳。ぶつかった衝撃から黒い汚れたフードは取れ、日の光を浴びた金色の髪と反りたった耳があらわになっている。



慌てた仕草でフードを被るが…………右頬に殴られたのか青い痣があった。咄嗟に声をかけようとしたが、彼女は立ち上がり、振り返ることなく人混みに消えていった。



……エルフに初めて会えて感動したけど…………睨まれただけだった。正直傷ついた。悪意には久しく無縁だったからか、あの子のよせられた眉が、暗い瞳が頭から離れない。



そんな僕に、リリスが「申し訳ありません。私が注意を怠ったばかりに…………」と、謝りながら心配そうに話しかけてきた。



リリスには悪いが、ガラスのハートである僕には結構今のは堪えた…………大丈夫だよと乾いた笑みで伝えたが、沈んだ気持ちのまま屋敷に帰った。



母上には心配かけられない。頑張って普段通りに振る舞い、早めに部屋に籠ってぐーすかふて寝した。




翌日、僕は見事に復活!!僕の数少ない長所の一つだ。落ち込むのも早いが復活も早い。引きずっても仕方ないしね。




それにしても、あのエルフの女の子が頭から離れない。あの子は何者なのかにも興味がある。起こしに来てくれた心配そうなリリスに元気よく挨拶し、美味しく朝食をいただいた。さて、何とかしてもう一度会えないものか。ない知恵を絞り出そうと36年間の知識を総動員するが…………やばい、なんも思い付かない…………



誰かに相談してみようか。父上はラミレス家お抱え騎士団の訓練に出掛けるだろう。聞くところによると、父上の剣の師匠がマンツーマンで僕に稽古をつけてくれるらしい。百戦錬磨の現役の傭兵だとか。何とも耳の痛い話だ。母上は今朝は体調が奮わず、微熱があるようで、部屋で休んでる。まぁ父上も母上もリリスも、相談しても一人じゃ外出は認めてくれないだろうな。




となると…………精霊クリファ! もとい光ちゃんならエルフさん簡単に見つけてくれそうだ。希望的観測だけどね。いつも何処にいるのか知らないので、部屋でじっと待ってみる。すると、割りと簡単に姿を見せてくれた光ちゃん。



かくかくじかじかなんだ! 頼むと頭を下げてエルフさん探索の手伝いを頼んでみた。



光ちゃんは、おもむろに顎に手をあて思案のポーズ。そして、ゆっくりと両手を…………前に交差してきやがった! これは×か! 本当に精霊なのか? めちゃくちゃ人間っぽいんだけど…………嫌みたっぷりか!



僕は昨日に引き続き、またもや傷ついた。じゃあいいよと、半ば意地をはってとぼとぼ部屋を出る。



さて、どうしようか…………ってあれ、光ちゃんが何故か付いてくるぞ。不思議に思ったが、今度は両手でやれやれのポーズ。無論、肩をすくめるのも忘れない。光ちゃんはまごうことなき天の邪鬼、もしくはひねくれ者のようだ。とりあえず、強力な味方が出来た!



調子に乗って、君をエルフ探索隊の隊長に任ずとかふざけて任命したら、大きく胸を張って何度も頷いてる。嬉しそうだな。子供みたい。人の事言えないけど…………よし、まずは屋敷を出なくてはいけないな…………居ても立ってもいられず、僕は行動を開始した。




ごめんね、コウくん。僕は一目散に走った! 光ちゃんにコウくんともう一人に指先から閃光弾をかましてもらったのだ。実際は単なる目潰し。ゼロ距離から懐中電灯でフラッシュを浴びせるようなものだ。だか効果はテキメン。小さな悲鳴と共に、目を押さえるコウくん達。まぁ一時間くらいで帰れば大丈夫だろ。昨日会えた市場に全力疾走する! 横では光ちゃんが悶える二人を見て腹を抱えて笑っていた。



悪いとおもいつつ…………思わずつられて笑っちゃったよ。



初めての冒険だ!!!

?????????????



このアクセス数は一体?三日目で5万超えてるんですが…………何だか気軽に投稿できないです。



誤字や文法おかしいとこは、正直携帯だと修正が面倒くさくて…………パソコンが使えるようになったら改訂しますね。ちょくちょくへんなとこもばっさり直したり追加で書いてくので、ご了承下さい。



青年編まで書いて完結するのが目標です。ちょっとペース落ちますが、ゆっくり楽しんでいただければと思います。



やる気のもとは感想です。一件間違って消しちゃった?かもしれないので、この場を借りて謝っておきます!すみません!感想くれた方、ありがとうございます!



それでは!



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