表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/101

11月26日、水曜日

 放課後、図書室で勉強をしている。

 宿題は山ほどあるし、あとひと月で期末試験もある。

 二年生の二学期の期末試験の結果は、そのまま大学を決める参考になるから、いつもより真剣に受ける必要がある。


「莉子って成績どのくらい?」

「上位一割に入るかどうかくらい」

「マジか。じゃあ、結構頑張んないと同じ大学はキツイな」

「んー、でも今、学部悩んでるんだよね」


 園芸系の学部に行くか、それとも国文系にするか。


「園芸だとどこになるんだ?」

「C大」

「国立か。あーでも、C大いいな。学部たくさんあるから、俺が行ける学部もあるかも」

「颯くん、行きたい学部ってあるの?」

「あんま考えてこなかったんだよな。莉子はちゃんと考えてて偉いな」

「そうかなあ。まだちゃんと決めたわけじゃないから」


 颯くんは机に突っ伏して、顔だけこちらに向けてきた。

 困ったように笑って、私の向こうの窓の外を見ている。

 まだ部活が始まる前だから、外からは何の音も聞こえてこない。


「あと13日。でも、その先も一緒にいたいなら、ちゃんと考えなきゃなんだよなあ」

「そう思ってくれるだけで嬉しいよ」

「あんま、甘やかさないでよ」


 颯くんの頭に手を伸ばす。

 思ったより固い髪に、ゆっくり指が埋もれていった。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

この作品が面白かったら、☆を★に変えていただいたり

ブックマークやお気に入り登録してくださると、

作者がとても喜びますので、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ