表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/86

10月10日、金曜日

 部活も終わって、帰ろうとしたら、後ろから呼び止められた。


「柊、あと60日なんだけど……明日って空いてる?」


 一ノ瀬が体操着姿で駆け寄ってくる。


「空いてない」


「スポーツ公園のサッカー場で地区大会の初戦があるから観に来てほしい」


「ヤダよ」


 絶対にやっかまれるし、陰口叩かれる。

 昨日はつい、ムカついて張り合っちゃったけど、もうそういうことはしたくない。


「頼むよ。昨日さ、柊が『勝って』って言ってくれたから……勝てたんだよ」


「一ノ瀬、明日頑張って。絶対に勝ってきて」


「棒読み……。明日、直接言ってほしいんだけど」


「直接って」


「メイサに言っておけば選手用の控室に入れてくれるからさ」


「……やだ。メイサちゃんに言ってもらえばいいじゃん。ほんとムカつく。私じゃなくたって、一ノ瀬を応援してくれる女の子はいっぱいいるんだから。そういう子たちにやっかまれるの、もううんざり」


「それは……ごめんだけどさ……、でも、俺は!」


 自分でもなんでこんなに拒否してるのかは、わかんない。

 でもムカついて仕方ないから、一ノ瀬を振りきって走りだす。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

この作品が面白かったら、☆を★に変えていただいたり

ブックマークやお気に入り登録してくださると、

作者がとても喜びますので、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ