10月05日、日曜日
文化祭が終わった日曜日。
ベッドでダラダラとスマホをいじってたら、一ノ瀬からニャインが来た。
『あと65日! 明日デートしよ』
「しない」
明日は月曜日だけど、文化祭の明け休みだ。
昼ごろにクラスの打ち上げがあるから、そのあと結たちと遊びに行こうって話をしてたけど……。
『打ち上げのあとさ、一緒に映画行こうよ』
映画か……。観たいやつが金曜日から始まってるんだよね……。
「何観るの?」
つい、聞いてしまった。
『柊、観たいやつある? 俺は……』
ヤバ、一ノ瀬が挙げたタイトルに、私の観たいのも入ってる……。
いや、でも別に一ノ瀬とじゃなくたって。
『柊と、観終わった後に感想言い合ったりしたいなー?』
……ぐう。
結はそういう映画が好きじゃないから付き合ってくれないし……。
「わかった」
『マジで!? ペアシート予約しとくわ』
やめてって言いたいけど、ペアシートはふかふかで広いし、見やすい位置だし、たぶんこういうときじゃないと座れない。
「わかった。お金は明日払う」
なんていうか、私のしてほしいこと、全部わかられてる気がする。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
この作品が面白かったら、☆を★に変えていただいたり
ブックマークやお気に入り登録してくださると、
作者がとても喜びますので、よろしくお願いいたします!




