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9月23日、火曜日

 今日は秋分の日で休み。

 でも宿題山ほど出てるから、あんまり休めない。

 思いっきり寝坊して、昼ごはんのあと宿題を広げたらスマホが震えた。

 一ノ瀬から、通話だ。


「……はい?」


『出てくれた! あの、お願いがあって』


「やだ」


『頼むよ、マジなんだよ。生物の宿題助けて』


「別に難しくないじゃん」


『俺、生物苦手なんだよ。日本史とか物理なら教えられるけど』


「じゃあ、英語教えて」


『英語も……、柊のためなら、がんばる』


 生物の教科書を引っ張り出す。


「何がわかんないの?」


『ね、ビデオ通話にしていい?』


「は?」


『……やっぱ、やだ?』


「まあ、いいけどさあ……」


『ありがとう!! ……柊の部屋着、かわいい……それで外に出ないでくれよ、心配になる』


「出ないよ。いいから、わかんないとこ教えて」


 中学のクラスTだし、かわいいもなにもないと思うけど…。

 一ノ瀬の分からないところを聞きながら、私も宿題をやっていく。

 最初は面倒だったけど、苦手な英語と日本史をけっこう教えてもらえたのは助かった。


「こんなもんかな。ありがと、教えてくれて」


『こっちこそ助かった。柊の顔見ながらだと、倍くらい早く終わる』


「完全に気のせいでしょ。じゃあ、また明日ね」


『うん、あと77日、よろしく』


 プツッと通話が切れた。

 何をよろしくすればいいのさ……。

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