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9月15日、月曜日

 今日は敬老の日だから学校は休み。

 でも明日からは文化祭の半月前ってことで、準備が忙しくなる。

 だから、その買い出しでまた駅前にやってきた。


「あ、柊ー!」


「いや、何でいるのよ」


 集合場所には小道具係の子たちが集まってるのに、なぜか受付係の一ノ瀬までいた。


「受付用の小道具もお願いするから、荷物持ちに来たんだ」


「へー」


「あ、柊の手も持ってるよ。85日経っても、ずっと」


「結構です」


 すぐに他の子も来て、近くのホムセンに向かう。

 一ノ瀬は私の隣でニコニコしている。


「柊の私服かわいいな」


「普通でしょ」


「めちゃくちゃかわいいよ」


「あー、柊は私服かわいいよなー。制服もさ、」


「は?」


 別の男子が反対から顔を出した途端に一ノ瀬の笑顔が引っ込んだ。

 男子は引きつった顔のまま、他の子のとこに行っちゃった。


「止めなよ」


「ヤダよ。だって、柊はまだ俺のこと好きじゃないだろ? 気が気じゃないんだ」


「……ばかじゃん」


「知らなかった?」


 一ノ瀬はまた笑顔になって私を覗き込んだ。


「……知ってた」


「柊のせいだよ」


 なにそれ。

 知らんけど。

 やたら嬉しそうで、それ以上文句なんて言えなかった。

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