ーー呪い2ーー
正体不明の人物から沈黙の呪いをかけられた少年。足のケガや記憶よりも呪いの解錠を優先するため、呪いの鑑定士に会いに行くことになった。
「まだ着かんのか?どこに向かってるか分からんし。まず鑑定士の居場所は分かっているのか?旅人だろう?」
「鑑定士を探す為に会う人が居るんですよ。まぁ黙って着いてきて下さいよ」
ケルトさんは少し面倒そうに冷たく言い放った。しばらく歩きどんどん人気が無くなっていくのを感じた。ケルトさんが立ち止まった場所は鉄で出来たドアの前で軽くノックしてこう言った。
「情報屋、居るか?まぁお前の事だから居るか。呪いの鑑定士を探してる。今あいつはどこに居る?」
「んあー?寝てたのに開口早々にそれとは酷いな〜。あいつの場所なら1分待って」
ドア越しの会話だし声も小さくて少年達は何も聞こえない。バクもケルトさんが何をしてるか分かってない様子だ。まぁ邪魔はしまいとバクも気にしないようにして1分経ちケルトさんが戻ってきた。
「呪いの鑑定士はすぐそこに居るみたいです。移動する前に急ぎましょう」
そう言いケルトさんは歩き出した。トラさんは周りの警戒を怠らないようバクと少年の後ろを歩くようにしていた。危ない地域なのだろうか。
しばらくして人気も少し出てくる街の近くの路地裏に着く。その先には待ってましたと言わんばかりにローブ姿の人が立っている。暗いからか顔がよく見えない。
「久しぶりだな、ウィルス」
「いやはやまたお会いする事になるとは」
バクが小さな声で変な名前…と言うのに対しトラさんはあれは偽名ですよと小さい声で返している。少年は路地裏の景色に記憶を抉られて少し苦しそうな顔をしている。
「あそこにガキが居るだろ?あいつが喋れない呪いにかかったみたいでな。あの呪いがどんな種類かと解錠方法、めんどいから能力者まで分かるとありがたい」
「分かりましたぞ、では少し見せてもらいます」
ウィルスは少年に近づき手を伸ばす。それに少年は何か思い出したかの様に手を払いのけうずくまってしまう。息が荒くなり小刻みに震えているのが分かる。バクやトラさんはもう慣れたのか動じず収まるのを待っている。
ウィルスは少し焦ったがケルトさんがやれと圧をかけ、そのまま実行した。そして数分過ぎた頃。
「うーむ。何と言えば良いのやら…うーむ…」
どうやら何と解答すれば良いのか迷っているらしい。そこに痺れを切らしたケルトさんが少し強めに言う。
「もう結果は出てんだろ?分かった情報だけで良いから早くしろ」
「では、まず呪いですが、喋れない呪い、沈黙の呪いで間違いないでしょう。呪いの種類は条件型、何か条件を満たさないと解錠されません。そして肝心な解錠方法ですが、、、」
みなが息を呑む。
「この子が心を開くことです」
3人が「は?」と意味が分からないような顔をして言った。すかさずケルトさんは言う。
「それ呪いだろ??解錠方法が心を開く??何か間違ってんじゃねーか??」
呪いとはその名の通りマイナスの意味を持つものだ。よって解錠方法もマイナスになることが多い。
「そう思い私も何回もやったのですが結果は変わりませんでした。そしてこの呪いも強力な物でして…そこらの呪いの能力者でも解錠出来ないと思います…」
3人はずっと驚いた顔をしている。誰が何のためにこんな呪いをかけたのか。何故少年に。そしてどうやってあの場所にいる少年に呪いをかけれたのか。謎は多くなる。
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