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ーーローディアとはーー

<ローディア>

様々な世界と繋がり多種多様な種族がいる世界。何ものにも囚われず、自由を求めた者がやってくるとされている。ローディアに来るものは世界の扉(ホール)を開く必要があるが、開けるかどうかは君次第だ。神が見守るこのローディアで、いざ!冒険の始まりだ!


イリウス「……何なんですか?このムービー…」


 急にテレビでよく分からないムービーを見せられたら僕でも混乱するよ…ケルトさんは何がしたかったんだろう…


ケルト「何って…ローディアについてだぞ?俺らが今いるこの世界についてだぞ?」


イ「それは分かってますけど…」


 とてもじゃないけど冒険とかやってられる世界じゃない気がする…


ケ「たくお前は好奇心が薄いな。まぁこのムービーが言ってることほとんど嘘だけどな」


イ「嘘なんですか…」


ケ「あぁ。ローディアは別に自由を求めたから来るわけじゃなくてホール開くと圧倒的にローディアに繋がる確率が高いんだよな。だから他の世界よりローディアに来やすい。そしてローディアに来たやつは冒険心強めだから別の世界に行く。それを自由っつってるだけだ」


 すんごい印象操作するんだこのムービー…制作会社覚えとこ…


ケ「後はそうだなー…神は見守るっつーか傍観してるだけだし、冒険っつーよりは殺し合いだぜ?」


イ「へ?」


 ころしあい?この世界特有の言葉だよねそうだよねそうに違いないよね。


ケ「お前にゃ言ってなかったがローディアに来て能力者になった以上殺し合いは避けられねーぞ?」


 何言ってるか分からないんですが…口あんぐりしちゃってるんですが…


ケ「んな顔されたって困るな…まぁ殺し合いをしたくないんだったら能力を使わずにその星を隠しときゃ良い」


イ「それでどうにかなるんですか?」


ケ「あぁもちろんだ!だがまぁ。右手のひらなんて分かりやすいとこあったら隠せねーけどなはっはっは」


イ「笑い事じゃないですよ!」


 何でこの人はやばいことを楽しそうに語るんだ…


ケ「まぁ安心しろよ。俺がどんな時でも守ってやるからな」


 そんな抱きついたって…………まぁ良しとしますか。


イ「というかそれなら能力者になるメリットって無くないですか?人を殺す愉快犯にしか…それに何で神様はこんな力くれるんですか?能力を使う必要ってあるんですか?」


ケ「んーそれなんだけどなー」


 少し考えてるな。言葉を選んでくれてるのかな?


ケ「そういや説明は全部こっちに投げてたんだったなあのクソ神。まず前提なんだが、お前は神になる」


イ「意味分かんないですしクソ神って…」


ケ「お前は生物を生みし神に選ばれた。だから次の生物を生みし神はお前だ。もちろん神の条件を達成したらだがな」


 何言ってるか全然分かんないです…けどケルトさんすごい聞いて欲しそうにしてるし…


イ「条件とは?」


ケ「良いことをするんだ!」


イ「良いこと…?」


ケ「そうだ!例えば人を助けたり、ゴミを拾ったり、色々だな!そうやって良いことをやっていると星の中のレベルが上がっていく。1から始まって7になったら神になれんだぞ!」


イ「良いことをしたら神になれるって…余計殺し合いするメリット無いじゃないですか!」


ケ「それが違くてな…昔どっかの誰かが発見しちまったんだ。レベルの移動をな。簡単に言うと能力者が能力者を殺すと殺したやつのレベルを奪えるんだ」


イ「え、つまりみんな早く神になりたいから…」


ケ「そういうことだ」


 そんな…みんなで神になれるのに何で…


ケ「一応本人の意思があれば他人にレベルをあげる事も出来る。まぁ大抵のやつはしないがな。あと能力の意味だったな、あれは自衛用だ。まぁ全員攻撃用に使ってるが元々は自衛用だったんだぜ。」


イ「な、なるほど…それって能力者になった方が良いんですか?」


ケ「それは賛否が分かれてる所だな。能力者になると他の能力者に狙われるが自衛の手段がある。逆にならねーと巻き込まれた際の自衛の手段がねー。俺はなった方が良いと思うけどな〜」


 能力者って案外難しいんですね…


イ「どうにかみんな争わない方法ってないんですかね…?」


ケ「ない。たとえ大多数がそう思っていたとしても少数が暴れ出すだけだ。強いて言うなら神がルールを変えれば良い。まぁ今までそうしてこなかったってことは出来ねーんだろうけどな」


イ「むー…」


 これがローディアか…僕が思ってるより危ない世界なんですね…能力者というだけで命が狙われる。


バク「まぁそう怖がる必要もあるまい」


ケ「あれ?ご主人様!いつの間に帰って来てたんで?」


バ「ちょうど今だ」


あ、そっか。バク出かけてたんだった。


イ「怖がる必要が無いってどういう意味?」


バ「そのままぞ。ほとんどの能力者は神力の使い方を誰からも教わらん。だがお主は違う、我々が居るからな。並大抵の者ならお前とサシでも殺せんよ」


イ「殺し合いをしたくないんだよ…」


 少しだけ分かった気がする。ケルトさん達が妙に自信満々なのは、強いから、最悪殺せば良いって考えを持ってるからなんだ。この世界で生きていくにはそれくらいの覚悟が必要なのかな…

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