ーー言葉の勉強ーー
ケルト「あー」
イリウス「ぅあー」
「いー」「ぅいー」「うー」「ぅうー」
ケ「あーいーうー」
イ「ぅあーぅいーぅうー」
ケ「んーまぁまぁ出来てきたんじゃねーか?」
イ「そう…ですか?」
昼食が終わり次第ケルトさんとイリウスは言葉の勉強をしている。イリウスは長い間…と言う程じゃないが、呪いによって喋り方が少し不自然になっている。それを治すためだ。
ケ「よぉーし、自己紹介してみろ!」
イ「ぼくイリウ…スです!10歳ぇです!」
ケ「おぉー!よく出来てんじゃねーかお利口さんだなー!」
ケルトさんはそう言ってイリアスを褒める。抱きしめながら頭を撫でるのが1番好きらしい。
ケ「後はもうちょっと発音を練習することだな!」
イ「はい!」
イリウスはケルトさんに言われると元気に返事をする。そこも高ポイントだ。
バク「ケルト、少し良いか?」
ケ「ん?はーい。ちょっと練習しててな」
イ「はい!」
バクに呼ばれたケルトさんはイリウスを後にして部屋を出る。
ケ「どうかしたんですか?」
バ「イリウスの能力についてだ。流石にまだ分からんと思うが神力については教えなくて良いのか?」
ケ「まだ良いんじゃないですか?それよりもまずは言葉やこの世界について色々知る必要があると思うんで」
ケルトさんは少し悩みながらも的確に答える。バクも納得したようで分かったと返事をした。
そこからは何の変哲も無い日常が続いていった。1日が寝て、食べて、勉強してをずっと繰り返した。イリウスは知らないこともあったが、動物や虫の本や、漢字辞典など色々な本を買ってもらいどんどん学んでいった。そうして約5日が経った頃…
そう!ここからが本当のお話!僕が来てから能力者?になった所まで楽しんでくれた???
あ、そうそう、自己紹介を忘れてましたね!僕はイリウス!10歳!何の変哲もない人間で獣人であるケルトさんに拾われたの!今はバクとトラさんとケルトさんの4人で暮らしてるんだよ!悲しいこととか楽しいこととか色々あったけど、僕はここからどんな事が起きるかワクワクして止まらないんだ!まだ人間界の記憶は曖昧だけど…思い出したらまた話そうと思うよ!あ、後そうだ!僕の知らない所まで話してくれてありがとう!読み手さん?
いえいえ、しかしここからお別れとは…
ええー何でー!?ここからもお話ししてよ!
いいえ…ここからはあなたの物語ですよ。しっかりとしていて下さいね、イリウスさん。
でもここからもっと必要に…行っちゃった…うーん。でもきっとまた会えるよね!ってことで!ここからが本当の始まりだよ!みんなまだまだ楽しんでね!