救世主のお姉さんは彗星みたいに蒼く光ってきれいでした。
神様が私たちの世界や家族を蹂躙しました。
理由は分かりません。
禁忌を犯してしまったのか、はたまた神様の機嫌なのか。
私たちは徐々に端っこの方へと追いやられ、とうとう追い詰められてしまいました。
光り輝く神様はとても綺麗で神々しく、周りの天使さんは大きな槍や剣、弓と色々な武器を携え、
バッサバッサと私たち家族を殺していきました。
閃光する眩い剣が私の首に添えられもうすぐ死んでしまう、
そんな時割れた空の先から彼女たちがやって来たのです。
「──迅刃一閃‼︎‼︎」
お姉さん達が次々に天使さんの首を刎ねていったのです。
くるくる回る視界がなんだか不思議でとても楽しかったのを覚えています。
あのお姉さんの剣先が描く軌跡は蒼くキラキラ光ってまるで彗星のようでした。
お姉さんみたいになりたいなーってかっこよかったです。
それが私の見た最後の景色でした。