表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

転生


「んん...」

目を覚ますと見慣れない天井があった。

「おわっ!」

俺は飛び起きた。違和感がある。知らない部屋だ。いい匂いがする。階段がある。そもそもここはどこだ?。

窓がある俺は恐る恐るカーテンを開けた。


「異世界」

この言葉が良く似合う場所だなと思った。

中世風の建物に、ゲームでよく見る屋台がならんでいる。しかもめちゃめちゃ美味しそうなものが並んでいる。

その時だった。

「あ!やっと起きた!おはようございますゆうとさん!」

美少女がいた。

「うわっ!...え?なんで、名前...」

「隊長から聞きました!多次元のお客さんが来てるって、あなたのことですよね?」

多次元?なんの事だ?理解が追いつかない。もう一度窓をみたその時、反射した窓ガラスを見て俺は全てに合点が行った。

「それにしてもお兄さん、イケメンですね!シュッとしてて、隊長にはかなわないけどイケメンです!」

俺は、転生した。


―――


「俺がイケメンって?はは、照れるなあ。」

「とてもイケメンですよ!隊長程じゃないですけどね」

元気な子だ、歳は同じくらいか?お!なんだその格好は!谷間が丸見えじゃないか!けしからんなあ!

「そうだ!隊長が会いたがってましたよ!これから隊長の所に案内するので用意が出来たら呼んでください!」

「分かった、ちょっとまっててくれ。」

俺は落ち着いて返事をした、が心はいたって落ち着いてない。

異世界転移なんて本当にあるのか?大発見ではないか?そして俺はかなりイケメンになったのでは無いか?てかあの子は誰なんだ?ここはどこだ?

様々な疑問を抱えながら俺はあの子についていった。


「案内ありがとう。君はなんていう名前なんだい?」

我ながら聞き方がきもいな。

「そうだった、自己紹介がまだでしたね...私はトヨです!ムニエル騎士隊で騎馬班長をしてます!よろしくお願いします!」

「よろしくね。そしてここはどこなんだ?」

「ここは食の都、ムニエルです!」

なんか異世界っぽいな。

「それにしても人がいっぱいだね。いつもこんな感じなの?」

「そうですよ!ムニエルは栄えてるのです!」

辺りを見ると人だらけだ。みんな独特な格好をしているし、ケモ耳がある人もいる。かわいいなあ。

「あ!見えてきましたよ、ここが私たちムニエル騎士隊の本拠地です!」

立派な建物だ、西洋風の塔みたいだ。

「さあ、入って入ってー!」

言われるがまま入ってみると、中は意外とこじんまりしていた。荷物がところどころ置かれていて階段もあるが、思ったより広くはなかった。目の前に背の高い男がいた。

「君がゆうとくんかい?初めまして僕はムニエル騎士隊隊長のビアンコだ。よろしく頼むよ。」

この人が隊長。ほんとにイケメンだ。何よりこの人の声色には妙な説得力というかなにかがある。吹き抜けの通路から声がした。

「連れてきた子かい?コーヒーでもだしてやりなよ。」

きれいなお姉さんだ。胸がでかいな。ん?連れてきたってなんだ?

「君が自己紹介を済ませたらな。」

「おっと、失礼したわ。私はモカ。ここの化学班の班長よ。化学のことはなんでも聞いてね!」

エロいの一言に尽きる体だ。太ももがむちむちしてる。

「おいおまえ、何モカさんをエロい目で見てんだよ!」

「うおっ、いって!」

いきなり後ろから蹴りを入れられた。なんだコイツは。

「コラ!お客さんになんてことをするんだ。大丈夫かい、ゆうとくん?」

ビアンコさん優しい...

「まあなんとか...」

「なに!隊長のお客さんだったのか?!すまなかった!自己紹介をさせてくれ。俺はジャックだ。特攻班の班長をしている。さっきの無礼を許してくれ。」

おお、礼儀正しいやつだ。気に入ったぞ。いやいや、そんなことより気になっていたことがある。

「ビアンコさん、呼んだってどういうことだ?」

「おお、いい質問だねえ。答えは簡単。モカがそちらの次元に干渉して君を操ったんだ。」

「え?どういうことですか?」

俺は聞き返すことしか出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ