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...有難うございます。死んでください

前回のあらすじ

死神が銀行強盗をしようと言ってきた


終わり!

━━━━━━━━━━━━


ヨミ(死神)「銀行強盗をしましょう!」


不二見「はぁ...!??」


不二見「突然何言ってるんですか...? 頭地獄に置いてきたんですか?」


ヨミ「上手くないですし結構辛烈!」


ヨミ「いやだって不死身なんですよ!ならその能力有効に使わないともったいないじゃないですか!」


ヨミ「不死身なら打たれても死なないんですよ!お金ガッポガッポ持っていき放題ですよ!」


不二見「有効に使う道が銀行強盗って発想がおかしいでしょ!あと死ななくても捕まったら終わりでしょうが!」


それを聞いて死神は不思議そう顔をした


ヨミ「え!?いやだって...不死身ってそれ以外使い道なにかあります....?1番強盗がお金稼ぐのにいいと思うんですけど」


不二見「それは....TVでびっくり人間で出演するとか...?」


ヨミ「あ〜その手がありましたか....でも強盗の方が手っ取り早いですよ!」


不二見「なんでそんな野蛮な考えなんですか!?」


不二見「私は別にお金に困ってませんし、それに強盗とかそう言う人を傷つけたり、悪いことはしたくないです!」


ヨミ「私、殴られて傷ついてますけど....」


不二見「正当防衛です!」


不二見の言葉を聞いてヨミはイラついて来た


ヨミ(ちっ!悪い事をさせて心を闇に染めあげ、精霊に嫌われ不死身じゃなくならないようにする私の作戦がお釈迦に!)


ヨミ(こうなったら奥の手だ...!)


ヨミ「じゃあこうしましょう!不二見さんが何か悪い事をしたら私はもう二度と貴女の命は狙いません」


ヨミ「どうでしょうか?いい取引じゃありませんか?」


ヨミ(我ながら完璧な作戦...!


と思ったら


不二見「え、嫌ですよ」


ヨミ「なんで!?」


不二見「そんな怪しい提案してくるって事は何か裏があるって事ですよね?さっきから言ってることおかしいし見え見えですよ」



ヨミ「ぬはっ!?べ、別にそそそそ、そんなわけないじゃないですか〜!!」


不二見「いやバレバレですよ...」


ヨミ「し、失礼な!死神を疑うなんて失礼すぎますよ!」


不二見「人の命狙って来る奴を疑わない人なんていないでしょ!」


ヨミ(くっ...!不二見叶恵中々やりおる...!ならば最終手段...!)


ヨミ「え、えっとそれじゃあこの話は忘れて...」


不二見「忘れられるか!!」


ヨミ「不二見さん何か食べたいものありますか?奢りますよ」


不二見「何ですかいきなり!?食べ物に毒でも入れようとしてるんですか!?」


ヨミ「...あーその手がありますね」


不二見「おい!」


ヨミ「って冗談ですよ〜死神ジョーク」


不二見「全く面白くないんですけど...」


ヨミ「まぁ前回介抱して貰ったお礼です。あのまま貸しを作ったままではいけないと思いまして」


不二見「....本当ですか?」


不二見は死神がなにか企んでいるのでは無いかと

険しい目でヨミを見たが

ヨミはその視線を笑顔で返した


ヨミ「本当ですよ〜。で、不二見さんが好きな物って何ですか?」


不二見「私は...チョコミントアイス...」ボソッ


ヨミ「はぇ?」


不二見「チョコミントアイスが好きです...」


ヨミ「え!?あの歯磨き粉の味が!???」


不二見「なっ!!謝ってください!!チョコミントアイス好きに謝ってください!!謝れー!!」


不二見はヨミの両肩を持つと

大きく揺さぶった


ヨミ「ぬおおおおああああ!!謝ります!ごめんなさい!!歯磨き粉って言ってごめんなさい!!だからやめてー!」


それを聞いて不二見は揺さぶるのをやめて

勝ち誇った顔をした


不二見「もう二度と歯磨き粉とか言わないでくださいね!!」


ヨミ「は、はい...」


ヨミ(不二見さんにこんな地雷原があったとは....!気をつけねば...)


━━━━━━━━━━


アイス店


不二見「うーん!!美味しい!!やっぱりチョコミントアイス最高っ!!」


不二見は目を輝かせながらチョコミントアイスを食べていた


ヨミ「そんなに美味しいですかね〜?」


不二見「食べてみますか?」


そう言うと不二見は食べかけのチョコミントアイスを差し出してきた


ヨミ「い、いえ。私は良いですよ」


それを聞いて不二見は少し悲しそうな顔をした


不二見「チョコミントアイスこんなに美味しいのに...」パクパク


不二見はチョコミントアイスを食べ終え

ヨミにお礼をする事にした


不二見「えーっとまぁ死神さん。アイスご馳走様でした。ありがとうございます」


ヨミ「別にお礼を言われる筋合いはないですよ。あと私ヨミって名前がありますのでヨミって呼んでください」


不二見「え!?死神って名前じゃないんですか!?」


ヨミ「人間に人間って名前つける親いないでしょ」


不二見「まぁ...それもそうですか...」


それから

不二見達は人通りの少ない道を無言で歩いていた

なにか話題でも振った方がいいかと不二見が考えた時


突然、背後から何者かがヨミに襲いかかってきた!


ヨミ「ぬわ!!」


ヨミは何者かに吹き飛ばされ

馬乗りにされていた!


襲ってきた人物の顔は

仮面で隠れていて見えず、不二見は突然の事でどうすればいいのかまごついていた


不二見「ヨミさん!」


ヨミ「この人!私の借金を取り立てに来た人です!まさかここまで来るとは...!」


そう言うとヨミは馬乗りにされながらも

ボディバッグから大きな鎌を取り出したが

その鎌を仮面の人物が飛ばし


鎌は不二見の足元に転がっていった


ヨミ「不二見さん!その鎌でこの人を斬ってください!じゃないと私死んじゃいます!」


泣きそうな声でヨミは不二見に懇願した


ヨミ(....なーんてね。実はこの仮面の人物は私の影を実態化させ作ったもの)


ヨミ(鎌を不二見さんの所に飛ばし、その鎌で私の影を斬れば、影とはいえ不二見さんは人...?を殺した事になる)


ヨミ(そうなれば、綺麗な心では無くなり精霊から嫌われ不死身じゃなくなる!これが私の完璧な計画!)


ヨミ(優しい不二見さんの事です!きっと私を助けてくれるはず...!)


ヨミ「ふ、不二見さん助けて!!」ビシバシドカッ(殴られてる音)


不二見「え..?いや、嫌ですよ!」


ヨミ「ぐへぇ!な、なんで??」ビシバシ


不二見「え?だって借金ですよね...だったらヨミさんが悪いんじゃないですか?当事者同士の揉め事は私は知らないです」


不二見「それに私の命狙ってる人を助ける義理ありませんし」


ヨミ「そんな!ふへぇ!こと言わず!ぐは!助けて!!ごほっ!死んじゃいますよ!あぎゃー!」ドカビシバシ!


不二見「アイスありがとうございました。じゃあ帰りますね〜」


そう言って不二見は背中を向け歩き始めた


ヨミ「んなー!悪魔!げは!人殺しー!ぐほ!!ええい!いつまで殴ってるんですか!?さっさと止まれ!ぐはっ!」


ヨミの影「ワタシ、アナタヲコロシテホンモノ二ナル」


ヨミの影「ワタシハ、カゲジャナイ」


ヨミ「ぬおおお!!!暴走してるうう!!これ私大ピンチですごふぉ!!!」


ヨミは顔面に重い一撃をくらい

意識を失いそうになった


すると、ヨミの影はヨミから体を離し

歩き始めた


ヨミ(た、助かった!?)


ヨミの影は落ちていた鎌を拾いに行っただけであった


ヨミの影は鎌を拾うと

ヨミに鎌を振りかざそうとしていた


ヨミは頭がふらついて動くこともできず

ただじっとそこに座っている事しか出来なかった


ヨミ「ぬおおお!!死んじゃう!死んじゃう!!死んじゃいますよこれー!!人殺し!?というか自分殺し!」


ヨミの影が鎌を振り下ろし

死を覚悟した瞬間


ばちこぉん!!!


音を立てヨミの影は吹き飛んでいた


不二見「大丈夫ですか?ヨミさん」


なんと不二見が戻ってきて

ヨミの影をぶん殴ったのであった


ヨミ「ふぇ...は、はい...」


不二見が手を貸して

何とかヨミは立ち上がることが出来た


ヨミの影は強烈な一撃をくらって

体の維持を保つことが出来ずそのまま闇に消えていった


不二見「あ、消えた..!」


ヨミ(影が私に戻った...ってそんな事より)


ヨミ「なんで..!なんで私を助けたんですか!?」


ヨミ「あのまま私が死んでたら、不二見さんは私に命を狙われる事ないんですよ!」


それを聞いて不二見はハッとして


不二見「なるほど...その手がありましたか」


といった


ヨミ「気付かなかったんですか...?」


不二見「って冗談ですよ。人間ジョーク」


不二見「最初は放って置こうと思いましたが、流石に殺されそうになってる人を見て、私見捨てるような人間じゃないんで」


ヨミ「...命を狙ってる相手でもですか?」


不二見「それでもです」


ヨミ「...笑えない冗談ですよ。...でもありがとうございます」


不二見「これでまた貸し作ったんですから、アイス奢ってくださいね」


ヨミ「...いいですよ。命を救って貰ったんですし安いものです。それにしても歯磨き粉本当大好きですね」


不二見「....殴りますよ」


ヨミ「死んじゃうんでやめてください!ごめんなさい!」


笑いながら楽しそうに

2人は歩いていった

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