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いい話があるんです。死んでください

前回のあらすじ

私、運命変えられるとか何とか


以上!


━━━━━━━

天界


死神支部


死神(ヨミ)の部屋


死神(ヨミ)「はぁ....どうすれば殺せるのか..」


私、ヨミは不二見叶恵をどうすれば殺せるのか

四六時中ずっと考えていた


しかし、一向にいいアイディアは思いつかなくて

今はベッドに寝転んでぼーっと天井を眺めていた。


いっその事

地下に監禁して....上に不二見叶恵が生きてるという事をバレないうようにすれば....!


....って!それは私のポリシーに反してる!


不二見叶恵が生きてることが問題ではない


...いや、問題だけど!


1番大問題なのはこの事が上に知られること


バレたらどんな目にあうか...。

これだけは避けたい!


プルルルルル!プルルルルル!


あ、電話だ。....げっ..!ムクロさんからだ!


ムクロさん

私の上司で美人だけど怒らせるとめっちゃ怖い人!!


この人から電話がかかって来たということは...!


とりあえず電話に出でなきゃ!


ヨミ「はい!ヨミです!」


ムクロ「休日中にすまない。ヨミ、私だ。ムクロだ」


ヨミ「あ、はい!お疲れ様です!ムクロさん」


ムクロ「早速で悪いが今すぐ会議室に来てくれ」


ヨミ「今すぐですか...?」


ムクロ「あぁ、今すぐだ。...どうせ暇で部屋にいるんだからすぐ来れるだろ」


ヨミ「うっ!わかりました。すぐそちらに向かいます」


なんで部屋に居るのバレてるの!?


数分後


扉の前


ヨミ(うぅ...何言われるんだろう緊張する)コンコンコン


ムクロ「入れ」


ヨミ「失礼します...」


中に入ると入口正面にムクロさんが座っていた


うぅ.....気まずい..!


ヨミ「えっと私になんの用でしょうか...?」


ムクロ「....とりあえず座れ」


ヨミ「は、はい...失礼します...」


私は椅子に着席し

ムクロさんの話を聞くことにした


ムクロ「さて、率直に聞く。何故不二見叶恵が生きているのか聞かせてもらおうか?」


ヨミ(ば、バレてるー!!!)


これはもう誤魔化すだけ無駄だな...


私は洗いざらい話した


私が監視を怠った事

不二見叶恵が不死になった事

殺そうとしてことごとく失敗している事


それを聞いてムクロさんは

冷たい眼差しでこちらを睨んでいた


うぅ...!怖い!!!


話が終わると

ムクロさんはため息をして、少し間を空けた後口を開いた


ムクロ「....実を言うとこの事は、お前の口から聞く前に知っていた」


ヨミ「え!?そうなんですか!??」


ムクロ「あぁ..お前がいつまで経っても不二見叶恵の死亡報告をしてこないからおかしいと思い調査屋に調べさせたら、なんと不二見叶恵は不死者になって生きていた」


ムクロ「そしてお前はその事を私に報告せず、隠し続けていた。お前は基本である報告、連絡、相談が出来んのか!?あぁ!??」


ヨミ「ひっ!!」


ムクロ「お前は怠けて監視という仕事を怠り、こんな面倒事になってるんだぞ!!仕事舐めんな!!」


ヨミ「すみません〜!!!」


私は20分ほど説教させ、涙目になりながら謝った


ムクロ「はぁ...この事はもう上に報告してある」


ムクロ「上はお前の死神の資格剥奪の話まででしていたが、そこは私が掛け合って何とかやめにして貰った」


死神の資格剥奪!?

そんなに大変な事になってたなんて...!

ムクロさんに感謝しなきゃ


ヨミ「うぅ...!!ムクロさんありがとうございます!!!」


ムクロ「喜ぶのはまだ早い。お前には始末書と不二見叶恵の監視...そして....」


ムクロ「不二見叶恵が意図的でないにせよ殺人をおかした場合。お前の監督責任として死神の資格を剥奪。さらに天界からの追放を条件に許して貰った」


ヨミ「て、天界からの追放!?」


追放された場合

私は下界で暮らさなけえばいけない!


それは死神の私にとっては実質死を意味する!


私達死神は

天界に集まる霊気を元に生存している


しかし!

追放された場合

私は死神ではなくなり、....堕死神?

まぁほぼ人間になりご飯を食べ、寝てと

人間と同じ生活をしなければならなくなる


大した事の無いように聞こえるが

大ありである


何故なら堕死神になった場合

身体中の霊気を奪われ

歩くのもやっとの状態にされ追放される


そんな者が

下界で1人生きていけるはずがない!


不二見叶恵の人殺しは

実質私の死を意味する!!


絶対に失敗できない...!


ムクロ「これでも軽い罰だ。良かったな」


ヨミ「良くは無い気がしますよ!」


ムクロ「要するに、お前が監視をサボらなければいい話だ。出来るだろ?そして監視をしながら不二見叶恵を殺す方法を見つければいい」


ヨミ「確かにそうですけど....」


ムクロ「1つ。いい事を教えてやろう」


ヨミ「なんですか?」


ムクロ「不二見叶恵の不死についてだ」


ヨミ「不二見叶恵の不死...?」


ムクロ「あぁそうだ。調査屋による不二見叶恵の不死は精霊の加護によるもの。祝福の加護と言うものらしい」


ムクロ「彼女はその加護のおかげで、怪我もしない、病気もしない、歳も取らない。まさに不老不死と言っていい存在になっている」


ヨミ「...それがいい事ですか?」


私はそれを聞いて

不二見叶恵を殺せる気が全くしなくなった


ムクロ「ここから味噌だ。その精霊は不二見叶恵の綺麗な心に惹かれ加護を付与しているらしい」


ヨミ「綺麗...?アタシ殴られてるんですけど」


ムクロ「お前が殺そうとするからだ。正当防衛だろ」


ムクロ「逆に欲にまみれた人間が不二見叶恵と同じ水を飲むと、精霊に嫌われ飲んだ瞬間たちまち灰になるそうだ」


ヨミ(良くそんな危ないものお父さん飲ませましたね!)


ムクロ「さて、ここまで言えば私が言いたい事は分かるな?」


ヨミ「...さっぱりです」


ムクロ「察しが悪いな。つまり不二見叶恵の心を黒く染めれば」


ヨミ「...!不二見叶恵は死ぬ」


ムクロ「そうだ。解決策は見つけたあとはお前の器量次第という事だ」


ヨミ「.....分かりました。あの...本当に色々迷惑かけてすみません!!有難うございました!」


私はそう言うとムクロさんに頭を下げた


ムクロ「謝るのか礼を言うのかどっちかにしろ。...まぁ後はお前の努力次第だ。頑張ってこい」


私に微笑みながらそう言ってくれた


ヨミ「はい!頑張ります!!!失礼します!!」


そういって私もう一度頭を下げ

部屋を出ていった


━━━━━━━━━━━━━

下界

12時頃


不二見の家


ヨミ「こんにちは〜!ふーじーみーさん!」


椅子に座って本を読んでいた私の前に

突然死神が現れた


不二見「げっ?死神!何処からはいってきたんですか!?」


ヨミ「まぁまぁ!私と不二見さんの仲じゃないですか〜」


不二見「仲良くなった覚え全くないんですけど!」


ヨミ「実は私がここに来たのは、不二見さんに1つ良い話がありまして〜」


不二見「命差し出せとか言うのはお断りですよ」


ヨミ「違いますよ!そんなんじゃありませんって!」


ヨミ「私の良い話とは私と銀行強盗しませんか?って話です!」


不二見「はぁ!??」

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