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わかんないよ…

龍二?

りゅー?


あたしたち

付き合って

ラブラブ〜

って時に


消えたよね


1ヶ月半だったね



龍二の元中知ってたから

その中学だった人

プロフで探して

あたし

その人に

りゅーの実家聞いて



行ってきたよ




りゅーには

お母さんしかいなかったって初めて知った。



ピンポン鳴らして

ドキドキした

『はじめまして龍二の彼女の愛羅です』



りゅーここにいるかな?

そう思ってた



お母さんは

びっくりした顔と

悲しい顔をしてた



アパートに入れてもらって


お茶をだされた


優しそうなお母さん


わかんないけど

うちの親とは違う

そう思った



お母さんが座って



『何も聞いてない?』

『いつ頃付き合ったの?』


…『8月1日です』

私は笑顔で言った

うちらの大切な記念日

8月1日



お母さんの顔は

さっきより悲しい


何故?






『龍二ね,今刑務所の中』



え………?



言葉にできなかった


言葉よりさきに

涙が溢れてきて

声が出なかった




ただ

お母さんが


『大丈夫?大丈夫?』

『びっくりだよね』


『ごめんね…ごめんね』


って泣きながら言ってる

その言葉は聞こえた





『何したんですか?』


『人を殺しちゃったの』





『あのこのことは忘れたほうがいい,まだまだでてこれないからきっと』



なにもかも

わからない



頭がパニックで



あたしは,

その場から

逃げるように

ずーっと

ずーっと

ずーっと遠くへ歩いた




あたしは,

親と縁を切ってる

泣きながら帰る

家なんて


ない








あんな親

死ねばいい



友達の家というか

家出掲示板で

知り合った

女の人の家に住んでる




久々に荷物をとりに

実家に戻った

なんとなく。




警察がいた




あたしは

邪魔くさい警察を

振り払い

家の鍵を出したら



『この家の方ですか?』

って言われた



『あ?』

『そうだけどなに?』

『邪魔なんだけど』

『なんかあったわけ?』





『とりあえず家に入りましょう』





意味もわからず

家に警察のやつを入れてやった




したら意味わかんないの

警察の人ね


うちの親が殺されて

それをやったやつは

もう捕まってて


それが





龍二だって

言うんだよ



馬鹿馬鹿しい













けど

本当は

信じたくなかった

だけ






あたし

そんくらい

わかるよ













あたしがやりたかったこと

龍二

あんたがさきに

やっちゃったんだ



そっか


そっかそっか








あーあ

涙と笑顔が

一緒になる時は

幸せな時だと思ってた



違ったよ



違った










もお

なにもかも

わかんなくなっちゃった






あたしさっき

りゅーのお母さんに

本当は

相談しに行ったのに


りゅーの居場所はもちろん




















あたしのお腹に

二人の

赤ちゃんがいるって




それを言おうとしてた






赤ちゃん

ごめんね

ごめんね

ごめんねごめんね

ごめんねごめんね





苦しいよね

あたしも苦しいよ





どうしたらいいか

わからないよ


赤ちゃんは

生まれたいって

思ってるものだと

思ってたけど





生まれたくないよって

言ってるかもしれないって

思った







あたし

ひとりぼっち





誰もいないよ


ねえ誰か






聞いてくれてる?

ねえ…


頭の中ごちゃごちゃだよ?




あたし馬鹿だから

わからないよ

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