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ガチャ12 クソガキ

ここから二章です

「昨日のドラマ見たー? やばくなーい?」

「見た見たー。やばいよねー」


 あいつらは脳味噌空っぽの馬鹿女。テレビ見てる暇があった勉強でもしてろ。

 つーか今時テレビとか、時代に乗り遅れてない?


「昨日彼氏と初Hしちゃったー!」

「えー!? マジ? どんな感じだった?」


 あいつらは性欲だけで生きてる淫乱のあばずれ。日本の女ならもっと貞淑に清楚に出来ないもんかねー。

 中学生でHとか、ど、どう考えても早すぎだし?


「これマジ萌えるわー。尊い……」

「尊すぎる……。尊死する……」


 キモイんだよオタクども。そういうのはひっそりとやるもんでオープンにするもんじゃないの。わかってないなー。

 こういうオタクがイキってパンピーに迷惑かけるんだよなー。で、無害なオタクも同列視される。マジで死ねよ。


 ほんと、どいつこいつも馬鹿ばっかり。みんな私みたいに真面目で清楚でお淑やかな女の子を目指そうって言う気がないのかねぇ。


「痛っ!」


 私は教室の隅っこで静かに周囲を観察していた。そこに、ふざけて猿みたいに暴れ回った馬鹿がぶつかってきた。かなり痛い。


「あっ、ごめんね! えーっと……」

「……六実」

「そうそう、六実さんね。ほんとごめんねー!」

「ううん、大丈夫だから」


 死ねブス。


「なんかあの子暗いよねー」

「いっつも一人だしね」

「インキャって感じだよね」


 小声で話してるつもりだろうけど聞こえてるんだよ猿ども!


 おまえみたいな底辺と一緒にいたらこっちまで馬鹿になるからあえて一人になってんだよ。そんなこともわかんないとかこれだから馬鹿は嫌いなんだ。


 本当にイライラする。どうしてこんな馬鹿共の中で生活しなければいけないんだろう。私はあんな何も考えていないクズどもとは出来が違うんだ。

 別に勉強が出来たり運動が出来るわけじゃない。凄い特技があるわけでもないけど、私はちゃんと身の程をわきまえてしっかり将来を考えている。

 あんな頭の中に鶏の脳味噌が詰まっていそうな連中とは違って特別な人間なんだ。







「wwww、っと」


 あーやっぱこの実況者さん神だわー。トークセンスがキレキレ。初期の頃から推してたけど結構有名になったしなー。

 まー、なんていうか、私が育てた? みたいな? なんつって。


「もう19時かぁ」


 ふと時計を見て結構時間が経ってることに気がついた。

 好きなことやってると時間が経つの早いな……。授業中とかは

 そろそろ定期テストだし、勉強しなきゃだよなー。


「うーん、明日からでいっか」


 まだ時間あるし、余裕余裕。

 ていうか私本番に強いタイプだし。正直予習とかやってもやらなくても同じみたいなところあるよね。


「ちょっと、あんたちゃんと勉強しなくていいの?」


 いきなりお母さんが部屋に入ってきた。


「勝手に入ってこないでよ! 今からやるつもりだったの!」

「嘘おっしゃい! もう受験生なんだからしっかりしなさい! そんなんじゃ高校いけないよ!」

「わかってるようるさいなー! 出てってよ!」

「ほんとにわかってんのかねこの子は……」


 ぶつぶつと小言をもらしながらお母さんは出て行った。

 子供はああいうこと言われるとダメになっちゃうんだってわかってないなー。やれって言われるとやりたくなくなるんだよ。

 お母さんは本当にわかってない。

 あーちょっとはやるつもりだったけど完全にやる気なくなったわ。

 歌ってみた聞いて気分かえよっと。







 やばい……。

 帰ってきた定期テスト、ほとんど赤点だった……。

 中間もあんまりよくなかったしこれってマズイよね……。テストの点数って受験にどこまで影響するんだろう……。

 ま、まあでも普段の授業態度は良いし、大丈夫大丈夫。


「期末テスト、返ってきたんでしょ? 出しなさい」


 晩ご飯の時間、逃げられないタイミングでこういうこと言うのは卑怯だと思う。ご飯が美味しくなくなるじゃん。

 今日はお父さんがいないから私の味方誰もいないしさー。


「い、いや、学校に忘れてきちゃった……」

「良いから出しなさい」

「……はい」


 恐る恐る5枚のテスト用紙をお母さんに渡した。


「……はあ。やっぱりちゃんと勉強してなかったでしょ。あんた次のテストで赤点とったらスマホ没収するからね」

「え!? そんなの横暴だよ!」

「全然横暴じゃありません。いやならちゃんと勉強しなさい。あんた部活もしてないんだから時間なら一杯あるでしょ」


 それからなにを言ってもお母さんはスマホ没収を撤回しなかった。

 最悪。スマホ没収されたら私の生き甲斐がなくなっちゃう。ていうか今時スマホ持ってなかったら友達と連絡とかもとれないじゃん。友達とかいないけどさ。

 そもそもお母さんがもっとちゃんと言ってくれてたら私だって勉強したし。私は悪くないのに……。


 憂鬱な気分でベッドに寝っ転がる。


 あーあ、なんか急に何もしなくても頭よくなんないかな。

 神様、お願いします。次のテストの時だけでいいから私の頭をよくしてください!

 なんてね。神頼みで済んだら苦労はないっての。


 ていうか私の本来の将来設計には学力なんて必要ないんだよね。お淑やかで清楚な感じのJKなら彼氏なんてすぐ出来るだろうし、それで大学卒業まで行ったら結婚して養って貰えばいいし。あ、当然私は専業主婦ね。働くとかバカらしくてやってらんないって。


 寝っ転がってたらなんか眠くなってきた……。

 お風呂まだ入ってないけど、明日休みだし朝入れば良いか……。

どこにでもいる模範的なクソガキですね

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