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混乱してるんですが

この話は少しだけ長いですが楽しんでいただけると思います

「やっぱりこの痛み全然なれないや。おーい、真理大丈夫か?」


「いたたたたー。全然大丈夫じゃない」


「あれ?なんかさっき来たところと全然違う」


「砂漠じゃないもんね」


地面は石みたいにごつごつしている


「なんか真っ暗友では言わないけどかなり暗いし薄気味悪いな」


「これくらいへっちゃらでしょ」


「とりあえず真理は異世界転生初めてだし持ち物確認からしよう・・・う?」


「なんかへんなやつがいるぞ。捕まえて牢屋にぶち込んどけ」


「え?何?何なの?誰この人たち?助けてー」

俺も真理も抵抗するがすぐにつかまってしまった。しかもなぜか豚の丸焼きをするときみたいに手と足が棒に括り付けられぶら下がってる状態にされてる。


「おーい。真理大丈夫か?」


「大丈夫なわけないでしょ・・・グスッ」


ちょっと泣いてるきもするがまずは状況整理だ。まずたぶん持ち物はさっきまでと一緒だろう。あとたぶん牢屋についたら持ち物すべて没収だろうな・・・。ちょっとこっちに来てからの時間が少なすぎる。あのくそじじいもう少しいいところにおくってくれよ。ワンチャンすぐに死んでこの世界、おさらばグッバイかもしれないな・・・・・・


そんなこと考えているうちに牢屋についたみたいだ。


「早く入れよ。持ち物は没収させてもらうからな」


「いったー。レディーにそんな態度をとるなんて許さないぞ」


「レディーってまだ小娘じゃないか。しかもこの国では基本的に男のほうが力を持ってるんだからな」


「当たり前じゃん。男のほうが筋肉の付きやすい構造になってるってしらないの?ばっかじゃないの?」


「俺が言ってる力っていうのは権力のことで腕っぷしのことを言ってるんじゃないんだ。へっ」


「はいはい、お二人さんそこまで、そこまで。まーかっこいいあなたなんだからこんな小娘のことなんてどうでもいいでしょ」


「小娘って・・・」


「真理お前はだまっといてややこしくなるから」と小声で俺は真理に注意した。


「まあたしかにこんな小娘と話をするなんて時間の無駄だ。お前らそこで静かにしとくんだぞ。見張りに迷惑をかけるんじゃないぞ」


「なんかあいつ高圧的な態度でめちゃくちゃむかつくんだけど」


「真理落ち着けって」


「かーくんもあいつの言うことに同意しちゃって、もうせっかくここからお楽しみだったのに」


「そんなこと言ってる暇ないぞ。とりあえずここから脱出しないと」


「なんかここ薄暗いしどぶ臭い気もするから早く出よ。まかせたかーくん」


「OK。とりあえず持ち物の確認して」


「うーんと制服に髪留め用のピンにあとそれからなんか知らないけどポケットに紙が入ってる」


「そ、それだ」


「あ、なんか書いてある」


「早く読んでたぶんそれあのおじいちゃんからだから」


「わかったからせかさないでよ。えーと、『親愛なる真理さんへ 今回はちゃんと転生できたみたいなのじゃ。まず魔法についてのことなのだが適当に言っても発動できると思うから試してみるんじゃ。あと指輪は外さないほうが良いんじゃ』って書いてある」


「魔法を頼りにしてたのに適当でも発動するってなんだよ」


「あ、それと下に『追伸 ハネムーン楽しんで』って書いてある」


「つくづくふざけた爺さんだな」


「そんなにあのおじいちゃんのこと悪く言わないの。結婚指輪ただでもらっちゃったんだし」と自分で言いながら照れてる


「うーん。今の手札はそれだけか。俺の今までの経験から言わせてもらうと・・・・・・大ピンチじゃねこれ」


「多分そんなこと今までの経験とか関係なしにわかると思う」


「冷静に返してくるのやめて・・・悲しくなるから」


「まあそんなことどうでもいいから魔法試してみるか。かーくんわかんない…助けて」


「俺が鍛えてアニメ脳からすると大体魔法には規則性があるんだな。これが。ふふふふふ」


「あーなるほどね。で、その規則性って何?」


「俺が思うにはなんか昔から言われてるさ五大元素みたいのがあるじゃん。パワースポットとかによくあるかっこいい奴だよ」


「あ、確かそれ最近テレビで見た気がするたしか・・・地、水、火、風、空とかじゃなかった?かっこいいってのはちょっとというか全くわからないんだけどね」


「そうそれになんかかっこいい名前を言うんだよ。たしかあのおじいちゃんはタナトスとかヒュプノスとか言ってた気がする」


「まさかかーくんタナトスとヒュプノス知らないの?ギリシャ神話に出てくる神様だよ。タナトスがたしか死の神でヒュプノスが眠りの神だったかな」


「え、そんなこと学校で習ったけ?」


「世界史の教科書112ページ端っこに載ってじゃん。テストに少し出たし。まさか私に勝ったくせにそんなところもあってなかったの?」


「いやそんなところ誰も見てないだろ」


「私あそこ頑張ってほとんど覚えたんだから」


「1点ぶんもなかったし意味なかったんじゃね?」


「意味あるもん。実際にこんなに役立ってるし」


「まあ確かにそれもそうだな」


「じゃあわかったところで早速やってみる」


「あ、最後に何をしたいかを言ってできるだけ中二病風に英語でそれっぽいこと言うのも忘れんなよ」


「火が使いたいのでヘーパイストスさん力を貸してください。ふぁ、ファイヤー・・・・・・」


なにも起こらない。静寂が続く・・・


「ねえ真理もう少しまともにできないの?確かに適当って書いてあったけどそれはひどすぎるんじゃないかな?」


「いいもん別に私魔法つかえるし、なんていうのかわかったらできるし、だったらかーくんが作ってみてよ」


「おまえたち脱獄なんて考えるなよ。めんどくさいから」と言いながら看守らしき人が牢獄の目の前にある階段からおりてきた


「そんな私たちが脱獄なんてことするわけないじゃないですか」


「真理小声だぞ。わかったな」


「うん。わかった。で、早く作ってよ」


「わかったから怒らないで」


「怒ってない」


「はい・・・・・・」


「早く言って。さん・・・に・・・」


「え、えーとヘーパイストスって火の神様でいいんだよね」


「うーん、正確には炎と鍛冶の神様」


「なるほど。OK。じゃあ、我に宿りし熱い炎つまり火、その性格を用いヘーパイストスの力によりちっぽけな鳥籠を燃やし尽くせ・・・フレイムバーン!!ってこんなかんじだな。さあやってみよう」


「やだやだそんな中二病なこと言いたくない」


「おまえらさっきからうるさいぞ。静かにしろ」


「すいませんね僕たちちょっと劇の練習してたんですよ」


「まあせいぜい楽しんどくんだな」


「あ、ありがとうございます」


「ほんと偉そうだなあのくそ看守」


「おーい真理さん口が悪いでございますよ。早くやってもらえないでしょうか」


「わかったわかった。我に宿りし熱い炎つまり火、その性格を用いヘーパイストスの力によりちっぽけな鳥籠を燃やし尽くせ・・・フレイムバーン!!」真理がそう言いながら人差し指を看守のほうに向けると・・・・


さっきの偽の真理が出していたものの5倍は大きい魔法陣が出てきた。

そして牢獄中に赤い光があふれて魔法陣の中心から太い炎の柱が上がった


そしてどっかーんという音がして牢屋が崩れた。残念ながら看守は無事のようだ


な、なにが起きたんだ。脱獄だ!二人マギア使いが脱獄したぞ!!と壁に取り付けてあるメガホンのようなものに叫んでいる


「観念しなさい。くそ看守」と言いながら真理は魔法を使えるのも忘れて看守の背中に飛び乗っている


「おい真理早く逃げるぞ。応援呼ばれてんだからそんなことしてる暇なんてないぞ」


俺と真理は急いで階段を駆け上った


「ちょーっと。おー待ちを。おーふたりさん」


黒に紫の模様が入っている服を着て本のようなものを持っている男とさっきの看守のように剣を持って甲冑を着ている人が7人ほど肉の壁を作り通路を通れなくしている


「また敵か」


「わーたしは敵じゃあーりませーんよ」


「なんか変なしゃべり方をした人が出てきたけどどうする?かーくん」


「敵は敵だ。さっさと突破するぞ。お前ならさっき使った魔法、もう一回できるだろ」


「うん。わかった。やってみる」


「やーはりあーなたたち報告通りマーギアが使えるよーなーんだね」


「不気味なしゃべり方するやつは後回しだ。ぱっと見一番強いぞ」


「わかった。我に宿りし熱い炎つまり火、その性格を用いヘーパイストスの力によりちっぽけな兵士を燃やし尽くせ・・・フレイムバーン!!」


ぼわーと熱が顔の横を通りすぎたと思えば前方で爆発が起きてる


「残念なーがらそーんなーのじゃ私は倒れませーんよ」


「わかりきってるが・・・もう一度だ真理!!」


「我に宿りし熱い・・・」


「遅いーんだーよ」


いつの間にか真理の後ろに回って真理の口をふさいでる


「お前の汚い手で俺の大事な真理にさわるんじゃね!!」


「きーたなーいとはしーんがーいなーんだーよ」


俺は夢中で殴り掛かっていた。だが結果は…あっけなく地面に転がっていた


「きーみたーちにーはマーギアなーんてつーかわなーいんだーよ」


「いってーな。だけど俺はあきらめないぞ。これは俺と真理の列伝だからな」


「あーなたちょーと頭おーかしいんじゃーなーいかーな」


「頭おかしいのはそっちだ」


「うっぐぐぐぐ。やめてよ。あんたの手臭いし、まず痛いんだよ」


「そーんなこーといーわれーるなーんて心外なんだーよ」


「うっぜーな。お前は俺が倒す。だから10秒動かないいでね」


「わーかったーんだーよ」


「、我に宿りし熱い炎つまり火、その性格を用いヘーパイストスの力によりごみを燃やし尽くせ・・・」


「きーみもマーギアがつーかえーるのか?」


「フレイムバーン!!」完璧に真理の真似をして人差し指を真理の後ろにいる奴に向けた・・・。完璧だ


「完璧だなーんておーもってなーいよーね?」


バーンという音が聞こえた


「くっそーなんでだ。なんで・・・なんで俺の足が吹っ飛んでんだよ」


「そーれはマーギアが使えなーい人が使ったかーらだーよ」


「かーくん。かーくんしんじゃだめだよ」


「泣くんじゃねー真理。お前なら一人でやっていける」


「なーんかおーとりこーみのとー中で悪いんだーけど・・・アクアヒール」


みるみるうちに足の周りに水が集まってきて再生していっている。


「なんで敵なのに助けるんだ?」


「敵じゃーないーっていーってるーんだーよ」


「何が目的だ。尋問しても何も言うことなんてないからな」


「そーんなこーとわーかっていーるんだーよ」


「わかっているって何が?」


「きーみたーちが違うせーかいーかーらきーたこーとだーよ」


「なんでそんなこと知っているんだ?」


「きーみは死者の書っていーうのをしーっていーるかーな?」


「なんだそれは?聞いたことない」


「まあこーれにつーいてはきーみたーちが怪しくなーいってわーかったら」


「なんだよもったいぶるなよ。それにお前のほうが怪しいって」


「なーんでかーな?」


「だったら真理のこと離せよ」


「わーかったんだーよ」


真理は変な男の手から解放された。


「痛いんだけど、慰謝料もらうからね」


「そーのイシャリョウってなーんだーい?」


「お、か、ね」


「わかったーんだーよ。どーれくーらいほーしいーのかーな?」


「金貨50枚ね」


真理すごい額要求するな


「わかったーんだーよ」


この人はお金持ちだ!絶対!


「で、早くそこからどいて」


「そーれはでーきなーいよ。会わせたーいひとがいるんだーよ」


「そのひとにあったら出てく、OK?」


「じゃーあとーりあえずいーくんだーよ」


そうして俺と真理はいくつもの通路とドアを抜け大きな広間みたいなところについた。そこには黒いドアと白いドアが左右にある


「つーいたーんだーよ」


「やっと着いたか。あとその変なしゃべり方やめてくれよ」


「わーたしーは普通にしゃーべってーるんだーよ」


「あーマジでイライラする」


「ようこそおいでになられました。少し手荒な真似をしてすいませんでしたね」


よく見るとここにはきれいに装飾された椅子に座っている男がいた。


「お前はだれなんだ。服装からすると王様のようにみえなくもないが」


「こーのかーたはあるかーたの右うーでのよーうな人なーんでーす」


「お前に聞いてない。なんて言ってるのかわかりにくいから黙っててくれ」


「すーいまーせーんね」


「で、私たちに何の用?」


「簡単に言わせていただくとある書物による予言がありまして、かなりの戦力となる女性がいると」


「なんでそれが私たちってことになるんですか」


「そうですよ。真理以外にもたくさん女性はいるんじゃないんですか?」


「まずこの国には女性は少ないんだ。30年前のある病によってな。今ではこのことを知っている人はごくわずかだから男のほうが強いと思ってる人も多いんだ」


「ある病ってどんなものなんですか?」


「それはまだよくわかっていないんだよ。ただカイニスウイルスと呼ばれている」


「さっき僕を癒したみたいに回復魔法を使えばよかったんじゃないですか」


「それも思いついたが、この国いやこの世界で一番腕の良いヒーラーでもそれはできなかったんだ」


「そういうことでしたか。そういうことでしたら僕たちにできることがあれば全力でやらさせていただきます」


「君は一つ勘違いをしているよ。僕たちが欲してるのは女性であって君ではないんだよ」


「え、じゃあ。私一人なら協力するつもりはないよ」


「それは愚かというものだよ。彼は気づかなかったかもしれないが彼にはあるマギアがかけられているんだよ。ああ。ちなみに君たちはマギアっていうの知らないか。まあ君たちの世界でいう魔法のことだよ。よければ覚えといてくれたまえ」


「くっそ。いつの間にそんなこと・・・いいや。お前は俺らを騙そうとしているな」


「な、なに、なぜばれた・・・ハハハハハ。そんな嘘をつくわけなかろう!」


「ふふふそういっても騙されないぞ」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「バインドヒール」


「ぐあああああああ。いてぇ…足が……」


「かーくんなんかやばいよ」


「すまなかった。俺が悪かった。だから・・・」


「バインドヒールアビリティダウン」


「あ、ありがとうございます」


「こーこまーでマーギアをコーントロールでーきるひーとはすーくなーいんだーよ」


「かーくんとりあえずこの人たちに従っとこうよ」


「そ、そうだな・・・」


「っていうことなので男の子のほうはとりあえず手錠をはめてもらいます。変なことされたらたまったものではないので」


「わかりました」


「そして彼女は我が国の戦力にします」


「けがをさせたら承知しないからな」


「承りました。そして彼女はまだまだマギアの知識が乏しいと思われるのでみっちり教え込んで差し上げましょう」


「私はそれでいいよ」


「真理がいいならそれでいいよ」


「ではとりあえずこれをつけてください」


「わかった」


「そしてそこの待合室で飲み物でも飲んで待っていてください」


と男がさした方向には白い扉があった


「そこでおとなしくしていてください彼女には絶対に手を出さないので・・・彼女にはね」


「じゃあ、かーくんいってきます」


「ああ、気を付けるんだぞ」


そういって真理と王様のような男は白い扉とは真向いのところにある黒い扉に入っていった。ここにいるのは俺と変なしゃべり方をする男だけになった


「じゃーあわーたしたーちも行きましょーか」


「なんでおねぇ口調なんだ?」


「なーんでーもなーいんだーよ」


「だからそのしゃべり方もやめてくれって言ってるじゃんか・・・頭痛い」


そうして俺たちは白色のドアのほうに入った。中には大きなテーブルの周りに椅子がきれいに並べられている。その椅子の装飾は大広間にあったものよりも劣っているといってもすごくきれいだ


「じゃーあこーれを飲んでゆっくりしーてくーださーい」


どこから持ってきたがわからないが男は紅茶のようなものを差し出してきた


「なんか入ってるんじゃないだろうな」


「でーはわーたしーが毒味しーましょーか・」


「いやいい。ところでお前の名前はなんていうんだ?」


「わーたーしーはアーレスとーいうこーとにしーておーきまーすね」


「じゃあこれからお前のことをアレスって呼ぶからな。いいだろ」


「いーいでーすよ。でーはおーやすーみなーさーい」」


さっきから頭が痛いんだけど・・・やっぱり盛られたか・・・あそこで確かめさせとけばよかった・・・毒か?


「おまえ・・・くっそ。ぐっは」


快生の口からは大量の血が流れ出てきてる


「おーまえじゃーなーいでーすよ。アーレスでーすよ」


やっぱりこいつのしゃべり方嫌いだ。死ぬのがあまりに早すぎるあのおじいちゃんに次はイージーモードでって言わなきゃなあ・・・


「真理になんか変なことしたらよみがえって殺しに来るからな」


「でーは皆さんかーいせいくーんをごーみ捨て場にたーいせーつにほーかっとーいてくーださーいな」


いつのまにか快生の周りには最初倒したはずの兵士たちがいた・・・


そこで意識が途切れた・・・・・・


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