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安全で安心できる異世界生活をおくりたい

あつい。ものすごくあつい。痛い。体の節々が痛い。あつい?痛い?がばーっと快生は起き上がった。

「あのくそじじぃ。痛みを伴うなんて言ってなかったぞ。ところで真理のやつどこだ?」


真理と思われる人が近くの石に腰かけてぼーっとしている。


「おーい真理。大丈夫か?なんで先に起きてたなら俺のこと起こしてくれなかったんだよ。どうしたんだよ。ぼーっとするなんて真理らしくないぞ」


「・・・。私君のことわからないんだよ・・・。私は誰?ここはどこ?ねぇきみ私のことを知ってるのなら教えてほしんだよ・・・」


「真理それ冗談でやってるんだろ。あんまりおもしろくないぞ。なぁ・・・。だろ?」


「その真理って誰なんだよ?変な名前だとおもうんだよ」


「…う、嘘だろ。」だけどもしかしたらこいつのことだからな・・・。いや待てよなんかいつもの真理と違うような気がする・・・・・・


「なんで答えないんだよ。はやくいうべきだと思うんだよ。」


「君の名前は真理っていうんだよ。君は僕の幼馴染で元々日本っていうところに住んでたんだよ。ある日謎の秘密結社に鳥居を壊されて押しつぶされたんだよ。でそれからこの異世界に飛ばされてきたんだよ。変なおじいちゃんにね」


「そのオサナナジミ?っていうのとひ二ホン?っていうのはよくわかないけどわかったってことにしとくんだよ。あとそれより後のことはよく聞こえなかったんだよ。でこれからどうするんだよ?」


「とりあえず持ち物を確認して村を探すのが正しいと思う」


「私何も持ってないんだよ。もう先に確認したんだよ。」


「なんかコインみたいのが袋に入ってる。多分これがこっちの世界のお金だな。」


「うわー君お金持ちなんだと思うんだよ」


「真理なんで価値がわかるんだ?あのおじいちゃんに事前に教えてもらってたのか?」でも記憶を失ってるはずだしな・・・


「おじいちゃんってだれのことなんだよ?ただそれが金色だったからお金持ちだと思ったんだよ。そのコインについてだけどなんかあった時のために私に少し分けといてほしいんだよ」


「ちょっと待てよ・・・お前真理じゃないな!!」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「何言ってるのかわからないんだよ。私は君の幼馴染で異世界転生してきた君の真理なんだよ」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「ごめんごめん。冗談だって。またおれをからかってるのか試しただけだって。なんかいつもと雰囲気が違ったからさ。ほらよ」快生は金色に輝くコインの入った袋を投げて渡した。


「ありがとうなんだよ。もしかしたら君は敵なんじゃないかって一瞬思ったんだよ」


「あ、でももしはぐれてしまったらのことを考えると五分の一、7枚だけはおれが持っとくわ」


なんでおじいちゃん35枚って中途半端な枚数にしたんだろ


「わかったんだよ」


「あれ?そういえば俺は学校の制服なのに真理は違うんだな」


真理の恰好はいかにも異世界ではやってそうな少し汚い布みたいな感じだ


「私初めからこの服だったんだよ」


あのおじいちゃん真理のことかなり気に入ってたから真理にだけオマケをつけたんだな。


「あとは・・・あっ!ポケットに紙が入ってる。そういえば真理に自慢するために数学と世界史のテストをポケットに入れてたんだった」


「その薄っぺらいもの何なんだよ?」


「薄っぺらいものって面白い冗談だな。紙だよ紙知らないのか?しかもこれは君に勝った二教科のテストでーす」


「そのてすと?っていうのがよくわからないけど、なんか悔しんだよ」


「ははは・・・。あれなんか後ろに書いてあるぞ。えーっと・・・『親愛なるかーくんへ』んんん?」


「それからなんて書いてあるんだよ?」


「えーっと・・・『言い忘れていたけど実は転生するときかなりの痛みを伴うからきをつけるんじゃ。本当にすまないことじゃが転生中不具合が生じて君の妻が違う時間軸、座標に飛ばされてしまったんじゃ。こんなものに書いてしまってすまないんじゃ。』かな?」


「へー。君かーくんって呼ばれてるんだよ?妻がいるってことは君既婚者なんだよ?」


あのくそじじぃなんでかーくんって呼ぶんだよ。今更痛みがあるとか言ってもおそいし、まずここに真理がいるんだけどな・・・


「もう一つのほうにもなんか書いてあるんだよ。早く読んでほしいんだよ」


「ちょっとそうせかすなって・・・。『追伸 君たちに渡した指輪はいつか役に立つからとっとくんじゃ。』って書いてあるんだけど・・・どこにそんなものあったかな?」


「君の指についてるわっかのことを言ってるんだと思うんだよ」


「うわーーー。なんで俺の指につけられてるのかな?うん?もーいいやあのくそじじぃに振り回されっぱなしだな。まずこれ取りたくても取れないし・・・」


「持ち物確認が終わったなら早く村に行きたいんだよ。」


「わかったわかった。じゃーレッツゴー!ってまて!ここビュートのど真ん中じゃねーか」


「びゅーと?って何なんだよ?わけのわからない言葉を使うのはやめてほしいんだよ」


「つまり砂漠のど真ん中に崖があってそこに俺たちがいるって言いたいんだよ」


「何がそれが問題なんだよ?飛び降りればいいと思うんだよ」


「飛び降りるって、高さ300メートルぐらいあるように見えるぞ」


「じゃー私だけとりあえず下に降りるんだよ。ていやー」


「まてって真理!しょうがない俺も飛ぶしか・・死ぬときは二人一緒だー。うわああああああ」


ぶわーっと風が吹いてどんどん地面が近づいてくる。


「風の性格を用いアネモイの力によりわれらにはばたく力をあたえたまえ!」


落下中の俺たち腰の周りに小さな魔法陣が1つだけ展開される


「ウインドブロウ!」


体の周りの空気が一度に一定の方向に流れる


うわ真理も中二病になっちゃった。


「肩から手を動かす感じなんだよ。頑張ってほしいんだよ」


「そういわれても・・・」ぶわー。手を動かした瞬間今まで進んでいた方向と違う方向に体が持ってかれた。


「うまいと思うんだよ。そのまま地面に行くんだよ」


「うわー初めて空飛んだたのしーい。このまま低空飛行だ」


「早めに地面に行ったほうがいいと思うんだよ」


「えーなんで?めっちゃ楽しいからもう少しだけ。ってうわー。ぶへっ!」


急に腕からの推進力が失われ顔から砂山にダイブしてしまった。しっかりと額には長い傷ができてしまった。これからスカーの男っていうあだ名がつくかもしれないな・・・・・・


「大丈夫なんだよ?早くって言ったんだよ。私はわるくないと思うんだよ」


「全然大丈夫じゃないけど早く村を探そう。なんか腹減ってきたから」


「あそこに見えるの村だと思うんだよ」


「ってみつけるのはやっ!」


「レッツラゴーなんだよ」


「いや待てこれは悪魔の罠かもしれない。あいつら俺を試してやがるな・・・」


「じゃあ私が先に行ってみてきてあげるんだよ。じゃーねー」


ってめちゃ真理走るの早いじゃん・・・。追いつけないな。真理とずっと一緒に行動してたら間違いないって思ってたんだけどなあ・・・。とりあえずあそこに向かうか

「・・・・・・」


一人だけで歩くのめっちゃつまんないんだけど。そういえば俺がちっちゃいときからずっと真理が隣にいたな。いつもおれをいろんなところに連れまわして、泥んこになって帰ったら親に怒られて。あれはあれで楽しかったけどな・・・


「あー、まだつかないのか?どう見ても近づいてるようには見えないしな。真理のやつどこに行っちまったんだ?喉乾いたし腹減ったしもう日本に帰りたい」


ぶつくさ言ってると遠くのほうからカサカサカサという音が聞こえてきた。


「なんか変なものが地面から出てる。なかなかでかいな・・・。カニの手に見えるけど」


ふわーっと急に風が来たかと思ったら俺は地面の上を転がっていた


「いってーな。異世界のにおいを嗅ぎつけて魔物でも来たんだな。武器なし防具なしの俺でも勝てるのか?」


だけどあたりを見まわたしても何もいない。


「何だったんだ?」


誰からの返答もない・・・。なんか頭がぼーっとしてきた。頭をどこかで打ったのかもしれない


「なかなかいい具合じゃないか」そう聞こえた気がして俺の意識は途切れた。」


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