表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅レイの花子さん  作者: 羽鵺
4/8

無人町のおはなし②


○×県△△町某所。




「ほほぅ、此所は随分と大きい"真っ黒い"のがいるね」



とある"少女"が町を見渡しながら言う。

しかし、周りには"少女"が言う"真っ黒い"ものは見当たらない。


そのまま暫くの間軽やかに歩いていた"少女"は、不意に一点を見つめる。



「おっと、あれは…………」






~数十分前~






○×県△△町△△小学校。


授業が終わり、学校に用事が有る者以外が下校していくなか、二人の子供が話をしている。



「へぇー、無人町-ムジンマチ-ねぇー」


「あ、真李-マリ-あんた絶対信じてないっしょ!」



真李と呼ばれた少女は無人町の話をしていた友達に対し、棒読みで返す。

真李は、妖怪や幽霊というものを信じない。見えないものをいるなんて思えないのだ。

それに、ちょっと‥いや、少し怖いのでいないで欲しいと言う願望もある。



「まぁ仕様がないか、真李はビビりだからね。それより、今日遊べそう?」


「誰がビビりよ!って、あぁっと…ごめん、やっぱり駄目だった。」


「あリァリァ、んじゃあまた今度誘うよ!」


「うん、ごめんね。ありがとう」



目の前で苦笑いしながら言う友達に、真李は申し訳なさそうに謝ると、一瞬俯き暗い顔をする。


真李の両親は共働きで、速くて午後の四時半までいないのだ。なので、その時間まで幼稚園の妹の面倒を真李が見ている。


(本当は友達といっぱい遊びたいけど、自分はお姉ちゃんだから仕様がない。)


途中まで友達と一緒に歩き、そのまま真っ直ぐ妹が待つ幼稚園まで歩く。

あともう少しで着くころ、突然後ろから話掛けられた。



「君、その"隙"危ないね。黄昏時に気を付けてね」


「え…?」



ぱっと直ぐに振り返ったが、後ろには誰もいない。

確かに真李は"女の子"の声が聞こえた様な気がしたが、気のせいかと考え直した。



















「黄昏時は魔の力が強くなるからね………」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ