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旅レイの花子さん  作者: 羽鵺
1/8

最初のおはなし

見ていただき


ありがとうございます!

やぁはじめまして。

早速だけど、君たちが行っている…もしくは行っていた学校には七不思議はあった?まぁ七つは無くても、一つはあったかもしれないね。

人間が造った建物のほとんどは、不思議なことが一つ二つあることが多い。

ここで君たちに聞きたいことがあるんだ。


怪異たちが暮らす建物を壊したとき、その怪異たちはどうなるんだろう……。


別の建物に移動するのだろうか……

新しくなった同じ場所で復活するのだろうか……

建物と一緒に消えてしまうのだろうか……


考えれば出てくる沢山の答え。

どれも当たっていて、どれも当たらない。


君たちはどんな答えが出たかな?

やっぱり、消えちゃうのかな?


その建物から生まれた怪異はそこに縛り付けられてしまう。簡単に言えば、地縛霊に似た感じかな?だから逃げることができない。

人間が勝手に創って勝手に消していく、怪異にも心はあるのに。


でも"彼等"は人間が大好きなんだ……。


人間を弄ることが大好きで、それと同じ位人間が大好きな"彼等"。

私は永いこと存在していたから強い力を持っている。だから、人間を排除するのは簡単だ……でも私は、人間を愛しく想っている。永い間さまざまな人間を見てきた。

人間は醜いほど貪欲な存在が多い、だがそれは場合によって美しく変化することがある。

貪欲だからこそ夢を叶え、キラキラと輝き前へ歩き続けることができる。貪欲だからこそ人々を勇気付けることができる。貪欲だからこそ助けられ、救われた存在がいる。


"人間は醜く美しい"


誰かがそんなことを言っていた。私もそんな人間に魅入ってしまった。

どんな状況でも人間が大好きだという"彼等"が、私は大好きだ。

醜くも美しく生きる人間が、私は大好きだ。

だから私は、新しい答えを創った。人間を排除せずに彼等を助ける方法を………。


結果、私が創った答えは大成功だった。

まぁ、危なく私自身が力の使いすぎで消えて無くなるところだったが………。

無理をするなと"彼等"に怒られてしまったが、後悔はしていない。ちょっと反省はしているけど……。


そして私は、また少し力が強くなった。そこで私は旅に出ることにした。

私たちが暮らす場所はかなりの田舎だ。だからなのか、他の"人ならざる者"よりも現代の情報に疎かったりする。だがつい最近、とある都会から来た奴等からある情報を聞いた。


曰く、怪異に巻き込まれる人の子が増えたと…

曰く、呪いや魔術に魅入られる人の子が多くなったと…

曰く、時代が進むことで新しく生まれた"人ならざる者"が、暴れていると…


只でさえ、昔から良くない者が多くいるのに増えている。それも人の子が被害にあっている。知ってしまえば見て見ぬふりはできない……今まで"彼等"のことが心残りだったが、それももう解決した。

"彼等"に私は旅に出ることをいった。

暫くの間"彼等"と別れるが、また必ず会う為の言葉を………



『行ってきます』


『『『行ってらっしゃい!!』』』



あぁ、そういえば私の自己紹介を言ってなかったね。


私は【トイレの花子さん】みんなからは【花さん】って呼ばれているんだ、よろしくね。


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