20話 重要なのは、試験で点を取れるか否かだ
かなり短いです。
週明け。昨日が体育の日で休みだったので、イレギュラーながら、火曜の今日に試験の結果はに返された。
蒼井 陸斗 1年2組 1番
科目 得点 クラス順位 学年順位
英語I 98点 1位 1位
国語総合 95点 1位 2位
数学I 100点 1位 1位
数学A 100点 1位 1位
物理基礎 100点 1位 1位
生物基礎 98点 1位 1位
世界史B 100点 1位 1位
道徳 80点 28位 231位
はぁ。こうなったか。国語と道徳以外1位。まぁ、それだけ勉強した自負もあった。でも、これでは駄目だろう。全科目平均で、96点ちょっと。それで先輩に勝てる気はしない。
はぁ。
道徳が盛大に足を引っ張った。採点を見てみれば、選択問題には当然ミスはなく、記述が0点で80点。題意無視で0点。文句は言えない。
しかし、そうは言ってもやはり、どうしようにも、採点に文句を言いたい気持ちになってしまう。わかっている。それが採点基準だったのだから、仕方がない。しかし、しかしだ。僕の書いた答案は、より道徳的であったはず。
ここまで思考を巡らせたところで、ふと冷静な自分が一言言った。
何をバカげたことを言っているのだと。
僕は試験で点を取るために、真に道徳的かなんてことは一切意識の外に置いて、道徳の試験に臨んでいたのではないのか?
ならば、試験で点を取れなかった事実に対して、真に道徳的である選択がどうのなどと反論するのは、明らかにおかしいだろう?
そうだ。重要なのは、道徳的か否かではない。試験で点を取れるか否かだ。
僕の答案は試験で点を取れるものではなかった。採点基準を見誤った。それだけのこと。
この点数は、僕が攻略方法を間違えた結果だ。
冷静になった僕は、とりあえず採点ミスがないかの確認を始めた。少なくとも、道徳に関しては採点ミスはない。




