道中パニック
ユウキ達一行が魔王を討伐後ほどなくして、王様からの授与式に参加することになったユウキ達一行は城に向かうために使いのものである馬車に乗っていたのであった。
「いやー楽しみっすねユウキさん」
「何が楽しみって言えるのよ緊張するわよ普通!」
「えっ姉さんすっごい冷や汗書いてるじゃないっすか、この勝負俺の勝ちっすねウシシ」
「べっ別に緊張なんてしてないしー代替そもそも何が勝ちなのよ、この勝負は勝負なんかじゃないわ」
「あれあれ姉さん逃げるんですかーウシシシ」
「人を逃げる呼ばわりするなんてねー!ディーン今日こそ決着をつけるわ」
「やっちゃってもいいんすかねここで? 」
「いいわ!やっちゃいましょって!痛いじゃないのよ」
「二人ともケンカはやめなさいすまんなユウキ二人が騒いでしまって落ち着かないだろう」
二人の仲裁をするために双方にげんこつを与えるセイン、悪くもないのに謝るセインは紳士的でいいと思う。そんな男だ。
一方、ユウキはというと
「……ぐっ」
「どうしたんすかユウキさん?」
ユウキは口を抑えると何かジェスチャーをして
「なっなによ?」
ユウキは手を横にふるような感じで手を動かす。
見れば徐々にユウキの顔色が悪そうだ、これはもしや……
「早く窓を開けてやれ!フィーレ!」
そう言われてもフィーレにとっては外に向かって手を振ってるようにしか見えないのですぐには行動にうつさなかったその結果……
「ぐっおろろろ」
ユウキはフィーレめがけてキラキラななにかを吐き出すのであった。
「あぁーこれだから姉さんは詠唱しかできない女なんだよなー」
「あぁあぁ……」
「すまない……フィーレ」
「うっうっうわーん」
そこには キラキラなものにまみれて泣くものフィーレの耳にセインのすまないは涙とともに打ち消されるのであった。
ただ、無情に馬車の音が場違いにたなびかせていた。




