第四話 貴方は入学しました。
あんまり進まないかも。ようやくストーリーの場所に到着です。
暗闇を歩く。そう表現したらいいのだろうか。
三人は扉を通過してからひたすら歩いていた。どれくらいの時間がたったのだろうか。もう一時間、いや30分も歩いていないのかもしれない。まるで距離という概念もあるかわからない空間だ。てか、もう異常だよな。こんな空間。ついこの前までカップ麺食べてた日常が懐かしい。
「~~♪」
ネコマタは口笛を吹きながら道なき道を歩く。まぁ、この様子なら安心だろう。
「夕花」
俺は彼女に声をかけた。情けない話だが、この暗闇で俺は自分のことしか考えていなかった。まぁ、彼女のことだ。何にもない顔をしているのであろう。いや、幽霊な彼女でもこんな体験は初めてのはずだ。ここは俺が少しエスコートしてあげないと。一応彼氏(?)みたいなもんだし!
「ねぇ、流斗。暗いね、、、こんなに暗いなら何しても大丈夫かな、、。私、怖いから流斗に抱きしめてほしいな。だって、流斗からは凄く素敵なにおいが(ry」
まぁ、なんも変わらない。いつも通りだ。なんとなく分かってたけど。
「夕花さん。不純異性行為はいけませんよ!するなら先生のいないところでしてくださいネ!」
「していいのかよ!」
「ええ!若い頃は先生も色々していましたからねぇ、、、まっ、責任は持ちなさいよ!流斗クン」
「しないよ!てか、幽霊にできるわけないだろ、フツー。」
「そんなこと言ってるのも、今のうちですヨ♪、、、、おや、着いたようです。」
その言葉と共に、周囲の暗闇は明るくなりだした。ついに、到着したようだ。
「え?」
そこは城だった。まるで西洋の物語に出てくるような、ファンタジーな城。ドアと同じように悪趣味な髑髏の装飾がいたるところに施されている。今にも幽霊が出てきそうだ。っていっても首なし騎士みたいなゴーストだけど。一体、こんな場所どこに存在するんだ。もう、此処が自分のいた世界ではない。そう思えるような場所だった。
「さて、と。」
ネコマタはこちらを向き、服装を整える。
「流斗クン、夕花サン。ようこそ聖霊学院高等部へ。ここは現世と浮世の間とも呼ばれる空間に存在する召霊士専門学校となっております!貴方達はこの学園で自らの技術を深め、怨霊と戦う戦士となっていただきます。」
彼はステッキを振ると、俺らの手には一冊の冊子が現れた。
「まず、三日間。ワタクシ、ネコマタと最低限レベルの訓練を行ってもらいます。その後は、他の生徒と共に学園生活を送ってもらう予定です。まぁ、今日は部屋を用意するので休んでください。」
「わかったよ、先生。」
「了解しました♪ネコマタ先生!」
夕花は俺の手をつかみ、そう言った。ん?ちょっとまて
なんで夕花は俺の手をつかめるんだ???
この空間に入ってから夕花は
実体化していた。
やばい、モチベがおち(ry
また次のお話で。