come alive again 〜四宮一菜side〜
バタァン!!!
「清原さんストップ!!!!」
乱雑にドアを開け、思い切り叫ぶ。
まだ清原さんは死んでない。
自らの首に構えていた凶器を下ろす。
……鋏だけじゃなくてナイフもあったのか。この部屋。
「何? 邪魔すんの? 俺が望美のとこに逝くの」
ゆっくりとこちらを向く。
微笑んでいるけれど、少し狂気を感じる。
「止めません。だけど、全員でここを出られそうなんです。それからでも遅くはないでしょう」
「はっ……ははは。望美がいないのに、俺にどうやって生きろと? 出るならお前らだけで出ろよ」
「望美さんも生きて出られる、としてもですか」
「は? 何言ってんだお前。望美はたった今、 俺が殺した だろ」
『おめでとうございます。清原勇様。クリアで御座います。』
やっぱりそうか。
「能登さんは『死んでない』!」
「…………は?」
清原さんが口を開こうとした瞬間、清原さんの後ろから、声がした。
「けほっ……あ、れ? 清……君?」
「!!!! 望美!?」
駆け寄り、抱き起こす。
「あ、れ? 私死んでない」
「良かった。ごめん。望美」
「いいのよ。愛ゆえにって事でしょ? 逆に嬉しかったわ。」
涙を流す清原さんの頬に両手を添え、額を合わせる。
「お取り込み中すんません。今どういう状況なん? これ」
こそこそと私に耳打ちしたのは香坂さん。
「あ。そうですね。 ……皆さんに聴いて欲しい事があります」