再会
早速難しい!先週は凄くノリノリで書けたのに難しくなってます;;;
君の瞳に出会うと
まるで世界が目を覚ますように
心が動き出す
clarity love 再会
「えっと、あの…」
「七海…誰?」
七海はまさかこんな所で雅に会えるとは思っておらず、どうしていいのか分からなくなった。
隣で琴乃がわけがわからないような顔をしている。
すると雅はここは人が多くて流されたら危ないからと移動を促した。
それに二人はついていった。
「七海ちゃん。突然ごめんね。」
「いえ、私も、その…知らなかったもので。すみませんでした。」
「いや、いいんだ。彼もそれが嬉しかったみたいだし。」
前回何も知らずに接したのをわびたものの、全く気にしていないようだった。
「それでね、彼が、もう一度お礼を言いたいと言っていて、もし良かったら今から楽屋へ一緒に来てくれないかな?」
「いえ、その私今日友達ときているので…」
そして琴乃の方を見る。琴乃は先ほどから雅の方を不審な目で見ていた。
雅はそのこともちゃんと考えていたようで、笑顔で琴乃の方を向いた。
「はじめまして。雅と申します。anfangのマネージャーをしています」
「…は?」
あいた口がふさがらないというように琴乃は口をあんぐりと開けた。
「七海ちゃんには先日カナンを助けてもらったという件で大変お世話になったんだ。少しだけお時間をいただけないかな?」
もちろんメンバーにも会えるよ。と言うと、琴乃は興奮したように行きます!!!と叫んだ。
「じゃあ行こうか」
雅は楽屋の方へ二人を案内し始めた。
「いらっしゃーい☆」
夏流が機嫌よくドアを開けてくれた。
琴乃はあこがれのメンバーに会えて放心状態だった。
七海も先ほどパフォーマンスしてくれた張本人たちに会えて興奮がよみがえるようだった。
しかし、香南がいないことに気づくと少しさみしくなった。
「えっと、こっちが七海ちゃんで、こちらが七海ちゃんの友達の琴乃ちゃん。」
雅さんが二人の紹介をするとメンバーが興味心身に二人に近付く。
「なるほどねえ。きみが七海ちゃんか。」
「二人とも今日来てくれて本当にありがとうね☆いやー良かったよかった。」
「ったく。本人たちわかんねえのにそんなこと言ったってもっとわけわからねえよ」
なあ?と燎さんがこちらに振ってくるがまったくもってわけがわからなかった。
「はいはい。おしゃべりは良いから。七海ちゃん連れてくよ。」
「え?」
メンバーたちは了解と言っているが突然連れてこられた二人にはわかってない。
「七海ちゃんには今から香南に会ってもらいたいんだけど、いいかな?」
「はい、けど、、、なぜ?」
なぜ一人?
なぜ二人では駄目なの?
二人とも不思議そうに雅を見つめる。
「それはね、anfangの重要機密が許さないからだよ。」
雅が笑顔で答えた。
二人で廊下に出ると雅にちょっとだけ、良いかな?と他の部屋へ促される。
「今日は本当にありがとう。それにしてもびっくりしたよ。七海ちゃん香南の事全く知らないようだったから。」
「いや、あのときは知らなかったんです。びっくりしました。」
「あはは。僕たちもあれから知らない人いるのショックでもっと頑張ろうって気合入ったんだよ。」
ニコニコしていた雅だが、突然真剣な顔つきで話し始めた。
「ところでね、七海ちゃんは香南から倒れた理由聞いたかな?」
「え?」
七海は驚き考えてみたが、聞いていなかったと首を横に振る。
「そうか。」
雅は少し考えたように腕を組むと決意したように七海の方を見る。
「これはなるべく外部に漏らしてほしくない秘密なんだけれども。香南はね、対人恐怖症なんだ。特に女性に対して。」
たいじんきょうふしょう…?
わけがわからないというように七海が首をかしげる。
「例えばね、この僕たちがいる距離で香南と女性が会うとする。」
目の前にいる雅が手で距離を具体的に指し示す。
「するとね、体が自然に拒否をするのか、気持ち悪くなるんだよ。下手をしたら前みたいに倒れてしまう。」
前の時はきっと人の多いところに入ってしまったからかもしれない。と説明に加える。
七海はわからなかった。
「私は、その、女ですけど」
「そう、そこが問題。」
雅が腕を組みながら話を続ける。
「初めてなんだよ。女性の前で倒れない。気持ち悪くならなかったのは。だから香南も驚いてる。もちろんメンバーも僕もね。」
まさか。
確かに最初私にだけ冷たくあしらっていた節があった。
けれども、なぜ?
「とりあえず、それだけは頭の片隅に置いといて欲しいんだ。」
少しの間だけ二人は無言の状態が続く。
雅は笑顔に戻りごめん時間取っちゃったね。行こうか。と部屋の戸をあける。
「あの、」
七海が雅の行動を止め、静かに問う。
「なぜそのような重要なことを私に行ってくださるんですか?」
雅はその問いに答えず、ただ笑うだけだった。
ノックをし部屋へ入るとそこには香南がお茶を飲みながら座っていた。
「お久しぶりです。」
笑顔で声をかけると香南はああ、と返事をし、椅子から立ち上がると七海の方へ近づいてきた。
「あの、近づいたら危ないと思います。」
先ほどの話からこれ以上近づいたら危ないと注意する。しかし香南は気にしていないようだった。
「聞いたのか?」
「はい。すみません。そのようなこととは知らず調子に乗って何でもして」
「七海ならいい。」
七海が素直に謝ると全く気にしていないというように香南が言った。
「むしろ、いや。なんでもない。」
そういう香南は七海に触れたいというように手を七海へ伸ばし途中でやめた。
「触れても、良いんですか?」
それを感じた七海は聞く。すると香南は笑顔でこういった。
「ああ。触れて、欲しい」
七海はそれに頷く。
二人の手がゆっくりと重なった。
続き書きました。ようやく再会できましたね。香南おめでとう!