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clarity love  作者: 朱希
6/50

ライブ

ほら




ひかりがそこにさした





僕の心に






君が宿った







clarity love ライブ






「えっと…」

大きなドームのような場所へ来ると人がわんさかと並んでいた。

七海にとってこんなに人が集まる場所に来るのは初めてだったのでどうしたらいいのか迷う。

「あちゃ、早速人が並んでるね。七海、負けずに並ぶよ!」

並ぶって何に?聞く暇もなく琴乃が七海の手を引っ張る。





七海は香南のこと知って以来、ミュージック番組をよく見るようになった。

美羽や瑠唯もあまり口には出さないが香南の事を凄く気に入っていたからである。

ミュージック番組に出てる香南を見ると二人は驚いた様子だったが、それ以来出てるのを見るととても喜んでみていた。

今回のライブについては、一緒に行けないこともあり香南が出てることは伝えていないが、お土産を買って行き驚かせてあげようと思っている。

「琴乃、このライブは何かお土産買える場所ないのかな?あの二人に何か買って行ってあげたいんだけど…」

七海が尋ねると琴乃はびっくりしたようにこっちを向く。

「え、今並んでるんだよ!っていうかこのためにこんな早くからきてるんだから!けどあの二人が好きそうなのあるかなあ…」

そのためにこんな早くからの集合だったのかと納得する。たしかに、ライブは夕方からのはずなのに今はまだ午前中。不思議に思うのもわけなかった。

並んで2時間ようやく購入できる場所までついた。

琴乃は一人で早速あれやこれや頼んでいたが、七海は何が売られているのか知らなかったためゆっくりとグッズ表を眺める。

するとそこに香南とそのほかのメンバーの写真がたくさん綴じられていると思われるパンフレットが販売されているのを見つけた。


写真写ってた方が喜ぶよね。


早速七海はそれを購入した。





すでに購入し終えていた琴乃の場所へ向かうと、それはそれはたくさんの荷物を抱えていた。

「す、凄い荷物の量だね」

「えへへ。七海も何買ったのー?見せて」

「私はパンフレットを買ったよ」

そうしてみせると琴乃は驚いた様子だった。

「二人にそれお土産?あの二人anfang知ってるの?」

「あー、いや、なんか最近音楽番組見るようにしててそれでかっこいいねって言ったから写真の方がいいかなと思って」

琴乃にも先日の件は言ってなかった。自分でも嘘のように思う一瞬の出来事を他人に言えなかったからだ。

「そうなんだ。さっすがわかってるねあの二人も!」

琴乃は満足そうに言い、それから琴乃のanfang知識を思う存分披露されることとなった。





「ヴォーカルのカナンさん、ベースのアマネさん、ギターのナツルさん、ドラムのリョウさんね」

パンフレットを見ながらよし覚えたというように七海は首を縦に振る。

琴乃もぐっじょーぶと親指を立てる。

「全員かっこいいんだけど、やっぱり一番好きなのはカナンかな!」

「カナン、さん」

「うん!いつもサングラスをかけているんだけど、それが様になってて皆カナンにメロメロなわけ。皆真似してサングラス買うんだよ。カナン趣味がいいからそのサングラス自体もかっこいいのよ~!私もお金あったら欲しい!」

なるほど。それでテレビを見ると毎回サングラスをつけていたのかと七海は理解した。

そしてあの瞳が見れないのは少し、寂しいなと思った。

「そんでね、カナンが作る歌って凄く悲しい歌が多いんだけど、それが自分の心に響くんだよね。もちろん他の人が作った歌も大好きだけどね。なによりクール!寡黙でそこが乙女心をくすぐってくれちゃうわけなのよ」

わかった!?と勢い良く訴えかける。

ついついうん!と勢いよく言ってしまう。

そして次々にメンバーの紹介をして行く。

「アマネは大人の男性って感じがするかな。いつも何か悪戯を考えてるような笑みを浮かべてて、またそれがかっこいいから悪戯してーって思っちゃうんだよねえ」

「な、なるほど。」

うん。たしかにこの笑みに騙されそうだと納得してしまう。

「ナツルは凄い女の子っぽいのよ。」

「た、確かに」

パンフレットのどのナツルのページを見ても女の子が写っていると勘違いするほど綺麗な方が写っていた。

「言動も結構女の子でね。それがまた女の子よりも可愛くて、許しちゃうんだよねえ。」

まあ趣味でああいう格好してるらしいんだけどね。と付け加える。

「最後にドラムのリョウ。一番まともと言ったらまともなのかな?リーダーやってるってこともあって男らしさナンバーワン!旦那にするなら絶対リョウだね!」

たしかに、他の3人はかっこいいというよりも美人というような言葉が適切だったが、リョウはワイルドでかっこいい。

「うんわかった。個性豊かなんだね。そんな人たちが作る歌だからきっと、独特の世界観を生み出すんだろうね。」

七海はパンフレットを見ながらまた納得していた。






会場へ入ると、とても広かった。しかし、七海たちの席はステージにとても近かった。

琴乃に話を聞くと、「これはもう一生分の運を使い果たしたといっても過言ではない!」と偉そうに言われたがそれぐらいいい席らしい。

徐々に興奮が高まってきたのか、琴乃の話はマシンガンのように止まらなかった。





それから開演時間が過ぎ、早30分。まだ始まらなかった。

「遅いね。いつもこんな感じなの?」

七海はライブなんて行ったことなかったため、開演時間から遅れることがあるのに驚いていた。

「んー他のは知らないけど、anfangはたまにこういう時あるよ。まあその分最高のライブを見せてくれるからいいんだけどね」

琴乃がさも何でもないかのように言う。

このようなライブでは開演時間はあってないものなのかと納得しているとSEが流れ出した。

まわりからは黄色い声援。もちろん男の人の野太い声も混ざっている。

隣の琴乃までも発狂するようにペンライトを振りはじめる。


いよいよライブが始まることを興奮しながら七海は感じていた。




サブタイトルを変えました。

あまり興奮する内容じゃなくてすいません。


次はライブなので臨場感が出せると良いなって思ってます。


前回のリクエストまだ受け付けております。


【追記】

結構編集入れました。

次の話で入れれなかったためです。

お手数掛けてすいません;;;

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