異世界の朝
昨日初めて50pvに到達しました、ありがとうございます。
今後も不定期な投稿になると思いますが、よろしくお願いします。
「…ちゃん」
「…」
「タカラちゃん」
誰か僕を呼んでる?
このまま寝ていたいけど起きようかな。
「グッドモーニング、タ・カ・ラちゃん♡」
「…うわぁ!?」
目を開けるとメンフェスさんの顔が至近距離にあった。
厳つい顔つきをしてるから心臓に悪い、襲われるのかと思ったよ…
「ど、どうしたんですか?メンフェスさん」
「朝になったからモーニングコールよ、まだ寝てたいのは分かるけど惰眠を貪るのはダメよ~。お湯とタオル置いておくからシャキッとして下りてきなさい」
そう言ってメンフェスさんは部屋を出ていく。
「…そっか、異世界に来たんだった」
ーーーーー
「おはようございます、グドウさん」
「おはようございます、タンドップさん」
身支度を整えて1階に下りるとタンドップさんが既に起きていた。
「うんうん、男前になったじゃないの」
「メンフェスさんお湯とタオル、ありがとうございました。」
「いいのよ、サービスの内だから。それに女の子にみっともない格好は見せるものじゃないわよ?」
「気を付けます」
しっかり寝れたのか疲れは一切ない、これなら今日も元気に過ごせそうだ。
「グドウさん、今日はどうされるんですか?」
「そうですね…」
早めにギルドへ行こうかな?そうすれば色々な依頼があると思うし、でもその前に…
「ギルドに行く前に朝ごはんを買いに行こうかと」
「だったらわたしもご一緒してもいいですか?それで…できれば今日もパーティーを組んでもらえると嬉しいんですけど…」
「もちろんいいですよ、今日も一緒に頑張りましょう」
「はい!!」
「というわけでメンフェスさん、いってきます」
「いってらっしゃ~い」
ーーーーー
「オーク肉の串焼きはいかがっすか~」
「ケロットとポテルトのスープとパンのセットで銅貨6枚だよ!」
「朝が忙しいあなたには朝食の定番を混ぜ合わせたこのモーニングドリンクがおすすめ!」
聞き馴染みのない食材が多いなぁ、さすが異世界、好奇心が止まらないよ。
最後のモーニングドリンクはちょっとごめんだけど…
「なにを食べようかな…タンドップさんはどうしますか?」
「わたしはしっかり食べたいのでオーク肉の串焼きにしようかと」
朝から肉はちょっとなぁ、僕はあっさりしたものがいい。
ちょうど野菜のスープらしきものを売ってる屋台があったし行ってみよう。
「僕はスープの屋台を見てきます」
「じゃあ串焼きを買ったらそこの椅子に座って待ってますね」
タンドップさんとは一旦別れ、さっき呼び込みをしていたスープの屋台へと足を運ぶ。
屋台へと近づくにつれいい匂いが漂ってくる。
「おはようございます、いい匂いですね」
「うちの自慢のスープさ、栄養満点のケロットに腹に溜まるポテルト、パンも付いて朝食にピッタリだ。どうだい?あんちゃんは初めましてだからね、銅貨6枚を特別に銅貨5枚と鉄貨3枚にするよ?」
「本当ですか!?なら1人分お願いします」
「はいよ!ちょっと待ってなね」
昨日のお婆さんのご飯を考えると銅貨6枚はちょっと高いかなって思ったけど…ラッキーだったね。
「お待ちどうさん、銅貨5枚と鉄貨3枚ね」
「ちょうどでお願いします」
「まいどあり!あんちゃんは新米冒険者かい?」
「はい、昨日なったばかりです」
「なら、依頼の争奪戦はまだ体験してないわけだね」
「争奪戦…物騒ですね」
割りのいい報酬の依頼を受けたいのは分かるけど、争奪戦まで発展するのか…
「あんちゃんも急いだ方がいいよ、微妙な依頼ばっかり残るからね」
「ご忠告ありがとうございます」
タンドップさんの所へ戻ろう。
ーーーーー
「がうっ」
「あ、あげませんよ…」
「…どういう状況?」
合流場所へと戻ると、タンドップさんと青い毛並みの犬?が睨み合っていた…本当にどういう状況なの?
「あ、グドウさん!この犬を追い払ってくれませんか!?わたしの串焼きを狙ってるんです」
「串焼きを?」
確かに串焼きを目で追ってる、お腹空いてるのかな?
それにしても追い払う…まずは近づいてみることにしよう。
「がう?」
「しっしっ」
無難に手で追い払う仕草をしてみるが…
「がうっ」
「全然効果がないや、他には…ん?」
「…(じー)」
犬の視線が僕の持ってるパンに向けられている。
食べられそうなら何でもいいのだろうか?
あんまり長引くと微妙な依頼しか受けられなくなりそうだしここは…
「これでも食べる?」
「がう♪」
犬はパンを加えて走り去っていった。
量が足りない気はするけど致し方ない、その代わりお昼を多めに食べよう。
「ごめんなさいグドウさん…せっかくの朝ごはんが…」
「別にいいですよ、それよりも早く食べてギルドに向かいましょう。選べる依頼が少なくなってしまいます」
「争奪戦でしたっけ、わたしは巻き込まれたくないですね…」
「僕もですけど、やっぱりどんな感じかを見ておくのは大事だと思いますよ」
「…それもそうですね、ささっと食べちゃいましょう」
『いただきます』
今日はどんな依頼を受けれるかな?




