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閑話 推しをプロデュースする事になった

 「はぁ~夢みたいでござる……」


 皆の衆初めましてござる。拙者、名を月坂凛音と申すでござる。齢は15、開黎高校に通う所謂JKでござる。


 そんな拙者でござるが、クラスメートであり、推しでもある春人氏を配信者としてプロデュースする事になったでござる。


 「言霊ってホントにあるのでござるな~まさか自己紹介で言った事がこんな形で実現するとは……」


 趣味の配信者の新人発掘で男性を見つけるでござるが、全員が金くれ、何か貢物をくれ、これでござる。


 なので、男性配信者には怒りや呆れを通り越して、無の境地でござった。


 そんな拙者は春人氏を教室で一目見た時から気になっていたでござる。あんなカッコイイ男の子を見た事が無かったからでござる。


 しかも、他の男の様な傲慢さや女に対する嫌悪感を感じなかったので直ぐに推しになったでござるよ。


 「それでも、今日の最初の方の話では少し幻滅したでござるが、最後はやはり春人氏と言う感じでよかったでござる」


 そう、配信者になりたいと聞いた時は喜んだでござるが、話を聞く内に春人氏も他の男の様に女を利用する事しか考えていなくてガッカリしたでござるが、理由を聞くと一方的に責める訳にもいかない理由でござった。


 「あっ!?春人氏からチャットが来てるでござる……拙者と直接話がしたいので電話して良いか!?」


 それって、一日の最後はお前の声を聴いて終わりたいんだって事でござるか?照れるでござるな……

 


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 【悲報】拙者、とんでもなく恥ずかしい勘違いをする。


 まぁ、話の内容自体もとんでもないものでござったが……


 春人氏が配信で得た利益を拙者にも分けてくれると言ってくれたでござる。拙者は気にしてなかったでござるが、まさか7:3でしかも拙者の方が7だなんてあり得ない話でござるよ。8:2にしようか?なんて言われた時は思わず声が裏返ったでござる。


 拙者は丁重にお断りしたのでござるが、春人氏は頑なでござった。なので、拙者が7:3と言う条件で折れるしかなかったでござる。


 拙者は最初から全力を尽くす気だったでござるが、これはもはやその全力のさらに先――限界を超える時が来たでござるよ。


 あと、春人氏が配信の作戦が失敗すれば日本にいられなくなるから、拙者も一緒に海外に亡命して欲しいと言われたのは本気で驚いたでござる。


 しかも、春人氏が拙者を養うと言った時はもう拙者…拙者……その後、配信で一緒に稼ごうと言われたのも嬉しかったでござるよ。


 拙者が春人氏に人生を賭けると言った事、間違いでは無かったでござる。


 男が女より極端に少なく、更にその男の中で真面な男なんて砂漠の中から一粒のダイヤを見つける様なもの――それがこの世界でござる。


 そんな世界で拙者は春人氏に救われたのでござる。


 春人氏、例え世界の全てが敵になっても拙者は――拙者だけは春人氏の味方でござるよ。  

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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