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[300万PV突破]モテたいと願った俺は男女比1:5の貞操観念逆転世界に転生した様です  作者: 高潔篤


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50話

 取り敢えず、俺は先生たちにご飯はどうなっているのか尋ねた。


 ご飯は炊飯器を使って大量に炊いているらしい。もうちょっとしたら炊けるそうだ。


 なので、炊いている間に仕込みをする。


 豚肉をサイコロ型に切っていく。その豚肉をニンニクとショウガと醤油に漬けておく。

 

 次は、プレハブに行ってチャーシューと玉ねぎを確保する。チャーシューはラーメンにのせる様な丸いヤツだ。玉ねぎとチャーシューを賽の目状に切っていく。中華包丁は無かったので普通の包丁で切る。流石に中華包丁を持ってくるような事はしなかった――が、お玉は持って来ている。


 次はタレだな。醬油とオイスターソースと砂糖を混ぜる。


 もう一つタレを作る。醬油とお酢と砂糖を混ぜる。それに、醤油とお酢を足した分量と同じ分量のお湯を入れて砂糖を溶かす。


 次は、漬けておいた豚肉に片栗粉をまぶして油で揚げる。


 次は卵を割って溶いていく。あと、ご飯が炊けた頃だと思うのでご飯を貰いに行く。無事に炊けていた。


 最後に長ネギを細かく切っていく。長ネギを最後に切った理由は、早くに切ると乾燥してパサパサになったり香りが飛んでしまうからだ。


 さぁ、いよいよ調理に移る。中華鍋はないので普通のフライパンを使う。


 温めたフライパンに油を入れてなじませたら、卵とご飯を入れる。お玉を使ってだまにならない様にほぐしていく。


 ある程度ほぐれたらチャーシューと玉ねぎとタレを投入する。タレは醬油とオイスターと砂糖を混ぜた方だ。


 タレがいき渡るようにひっくり返したりする。タレが焦げない様にも注意する。最後にネギを投入して少しだけ炒める。火を止め、フライパンを振ってお玉に米を入れていく。この時にカンカンとお玉をフライパンに打ちつけ空気を抜きながら米を入れていくと綺麗に炒飯を盛り付ける事が出来るのだ。一品目の炒飯は完成だ。


 次に移る。まず水溶き片栗粉を用意する。


 温めたフライパンに油とタレを入れる。このタレは残った方の醬油とお酢と砂糖を混ぜたものだ。


 水溶き片栗粉を入れながらお玉でタレを伸ばしていく。注意点は水溶き片栗粉を徐々に入れながらタレを伸ばす事だ。一気に水溶き片栗粉を入れるとタレが固すぎたりだまになるからだ。


 タレが丁度良い状態になれば揚げておいた豚肉を投入してタレに絡ませて酢豚の完成だ。



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 「ふぅ~」


 調理していた時に結構な人数に見られていた事には気付いていた。鍋を振りながらお客さんの方に目を向けないといけなかったのだから、その位気付けるさ。


 そんな事を思いながら、出来上がった炒飯と酢豚を適当な席に運ぶ。


 「アレ?作り終わったんだし食べて良いんだよな?」


 スケジュールでは17時30分~夕食開始となっていた。今の時刻は17時20分だ。使った調理器具の片づけもキチンとしておいた。なので、後は食べるだけなのだ。


 「先生に確認してみるか」


 俺は真清田先生に出来上がった料理を食べて良いのか確認しに行った。結果、少し早いが他のクラスメートを待たずに食べて良いと言われた。


 先程の自分の席に戻る――前に嵯峨根さんと太刀川さんを部屋まで呼びに行く。


 俺が無理言って宿泊研修に参加して貰っているのだから、夕食は俺が用意するのは当然だ。もしあらかじめ作るメニューが決まっていた場合は二人分多めの分量で作る事になっていただろう。そう考えると各自で作るって言うので良かったかもな。


 「「「いただきます」」」


 「いつもながら春人さんの料理には感動ですわ。美味しいですわ」


 「……」


 嵯峨根さんは美味しいと言いながら食べるし、太刀川さんは無言で食べ進める。


 「あ~市原君、もう食べてるの?」


 右田さんがやって来た。


 「真清田先生に食べて良いって言われたので、先に食べてます」


 「へ~炒飯と酢豚?市原君ってホントに料理出来たんだね。ビックリ~あれ?男性警護者の人の分も作ったの?凄いな~」


 「そんな凝った料理じゃないから誇る様なものじゃないですよ。右田さんは何を作ったんですか?」


 基本中華だから、オシャンティーな料理は作れないんだよなぁ……フレンチとかイタリアンとかさ。


 「私はね~きんぴらごぼうとしぐれ煮だよ」


 ブホッ!?金髪ハーフの右田さんが和食作るのか……いや、別に差別とかじゃないよ。意外だなぁと思っただけだ。ラザニアとかタンドリーチキンとかのイメージだったからさ……


 「市原君って分かり易いね。ハーフの私が和食作って食べるのかって顔してる」


 「っっ!?すいません。意外だなと思っただけで差別とか悪意あっての事では無いんです」


 ペコリと頭を下げる。


 「気にしないで~ハーフだけど英語苦手なのに洋楽好きな女ですから~」


 右田さんのこういう所は素直に尊敬できる。


 「ありがとうございます。あの~他の人たちは?」


 「あ~千夏っちゃんは料理ダメらしいからまひるっちゃんと一緒にしてたよ。くおりんとりんねるはひとりでやってたな~」


 流石陽キャ、全員ニックネームか……あと、りんねるが妙に気になる。なぜそうなった?有名な声優のニックネームあや○るみたいなもんか?


 「京條さんと宇津野さんがペアですか……」


 千夏っちゃんはモテモテだな。妬くなよ右田さん……


 それから程なくして他のクラスメートも調理が終わったようで一緒に食べた。


 友永さんがボルシチ作ってたり、月坂さんが目玉焼きハンバーグ作ってたり、京條さんと宇津野さんはカツ丼を作ってたり、他のクラスメートも意外なメニューを作ってて驚いた。 

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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