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196話

 政府(幹事長)が俺と敵対を選んだのは俺の精子を利用したクローンを量産して男女比を何とかする計画を練っているからではないかと思うのだ。と言うのも、誰だって自分のクローンを量産されるのは良い気はしないだろう。つまり、俺とはどうやっても友好的にはなれないと判断したと考えたのだ。


 あとは、どう考えたって上流階級や政府に反抗的な俺を生かしておく理由は何だろうと考えた。勿論、俺と言う特異な男を客寄せパンダの様に利用すると言う事も考えたが、それはいくら何でもメリットとデメリットが釣り合っていないのだ。


 ならば、俺の精子を上流階級とか他国に高く売り捌く為じゃないかと考えた。


 以上の事から、俺は2年後の精子提供の義務がターニングポイントだと考えている。最悪、精子提供の義務を一度履行した後に即暗殺と言う事もあり得る。まぁ、可能性はかなり低いとは思うが……


 それなら、精子提供の義務を逃れられれば政府の思惑を潰せる訳だ。クローンを量産するにせよ高く売り捌くにせよだ……


 まぁ、暗殺の危険性も跳ね上がるが危険性は元々あった訳だから政府の思惑を潰せる方がデカい。


 長くなってしまったが、話を元に戻すとそういう理由から精子提供の義務を逃れる裏技をエマさんに尋ねた訳だ。


 「ミスター市原が日本政府の精子提供の義務を逃れる方法はあります。それは――()()()()()()()()()()()()です」


 はぁ~やっぱりそれしかないのか……


 「エマさん、それは私に日本国籍を捨てろと仰っているのと同じだと分かっていての発言でしょうか?」


 「??ミスター市原は勘違いしていますね。私は我が国の国籍を取得する事と言ったのです。日本国籍を捨てろとは言っていません」


 はて?それだと二重国籍になるぞ?前世で超有名な某女子プロテニスプレーヤの国籍の問題で二重国籍は日本では許されないと知ったから間違いない。


 「もしかしてですが…日本は二重国籍を認めているのですか?」


 俺は恐る恐るエマさんに尋ねた。


 「えぇ、認めています。とは言っても、それも数十年前の海外の男性を囲い込んだ日本に二重国籍を認めなければ報復が待っていると多くの国が圧力を掛けた為に認められたのです」


 あぁ、なるほどな。以前世界中から男が集まったのに日本は何で許されたんだ?って思ったが、頑なだった二重国籍を認めなかった日本が折れたからだったのかぁ…… 

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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