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194話

 「流石はミスター市原ですね…基本的には週1としておきましょう。最初から無理をしても意味がありません。慣れてきた頃に頻度をどうするか再度話し合いましょう」


 まぁ、妥当な所だと思う。


 「あとは申し訳ないのですが、守秘義務について承諾して頂かなければなりません」


 あぁ、それも当然と言えば当然だな。


 「それは勿論と言いたいのですが、流石に命が掛かっている状況であっても死んでも話すなと言う事であればお断りいたします」


 流石に臨時職員如きで知れる事の守秘義務に命を懸ける事は出来ない。


 「それは当然の事です。まぁ、ミスター市原が知り得た事で命に係わる状況になる事は無いでしょう。あるとすれば間違いなく別の要因かと……」


 へぇ~サラッと守秘義務に反するような状況になる事は無い。なったとすればそれは自業自得――俺が原因だと言ったぞ?


 「ふむ…であればここは後日事細かく書類にして頂いて納得出来ればサインする事にしましょう」


 ここで安易な返答は控える。


 「ふぅ~やはりミスター市原相手はやりにくいですねぇ~あとは何かございますか?」


 「私から宜しいですか?」


 「ミズ月坂ですか…どうぞ」


 何とここで凛音が初めて口を開いた。


 「ありがとうございます。アメリカと言う国について配信をしてもらうと言う事ですが、それは臨時職員()()()()としてですか?それとも()()()()()としてですか?」


 あっ!?それはまた……


 「流石は配信者エスのブレーンであるミズ月坂――いえ第月天魔王と言った所でしょうか?ですが、ご安心下さい。ミスター市原に時給2000円を支払い、配信者エスとして配信で得た収益の幾らかをお渡しします。いかがでしょうか?」


 「配信者エスとしての取り分を具体的な数字で知りたい所ですが、そうですね…配信者エスのチャンネルからではなくアメリカ大使館の公式チャンネルからの配信と言う事であれば問題無いかと思います」


 えっ?俺のチャンネルからじゃないの?


 「勿論、大使館の公式チャンネルから配信もしくは動画投稿を行います」


 「分かりました。私が気になった点は以上です。配信者エスの取り分については先程の守秘義務と同様に書類にして頂けますか?」


 「フフッ、ミズ月坂も侮れませんね」


 「え~と、アメリカ大使館の公式チャンネルで配信するのは箔が付くからプラスになる位しか理解してないんですが……」


 何でエマさんと凛音が交渉していたのが分からないので素直にこの場で尋ねる。 

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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