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178話

 「春人氏、分かっていると思うでござるが、ここまでの話は大前提の結果が問題無かった場合でござる。それなら、結果が良くなかった場合の事はどう考えているでござるか?」


 そっちの方についても考えがないでは無いが……


 「まぁ、EDやら精通しないとか精子に問題があるなんて可能性はあり得ますからね。その場合は白紙撤回すると言ったばかりではありますがその撤回をして芸能人になって影響力を高めます。これなら事務所の設立も無駄にはなりませんから……」


 使用目的が違うだけで流用出来るからだ。そうは言ってもやはり見劣りはするな。


 「春人さん、最終目的は何ですか?政府に自ら真実を白日の下に晒してもらい凛音さんに謝罪させる事でしょうか?」


 ふむ…良い質問だな。


 「そうなれば良いとは思いますが、現実的に考えて不可能でしょう。それに、和田元大臣も死んでいますからそちらに全部被せてとなる可能性が大です……なので、まずはこちらを脅威に思ってもらう事ですね。そうでなければ対話であれ交渉であれ、そのテーブルにつく事すら出来ないでしょう」


 遥か格下相手に対話やら交渉のテーブルにつく事はあり得ないからな。そして、当事者の一人である和田元大臣が死んでいる以上死人に口なしで証明のしようがないと言うのはどうしようもない。


 「春人氏、対話なり交渉なりをする気はあるのでござるな?」


 「今の所はあります。和田元大臣の気持ちを無碍にはしません。ただ、それはもうこれ以上誰にも被害や犠牲が出なければ…ですが……」


 やはりこの一言に尽きると思う。


 「春人さん、私が質問した最終目的を聞けていません」


 「そうですね…今考えている所で言えば――男の男による男の為の組織を作るですかねぇ?」


 某大統領の言葉を借りたが組織なりシステムなりを作れたらと考えている。


 「これ以上驚く事は無いと思っていたでござるが、更にとんでもない事を考えていたでござるか……」


 凛音は最早言葉も無いと言ったカンジで言う。


 「別に女性に反旗を翻そうと言うつもりは無いですよ。そんな事をしたって男女比を考えれば成功しない事は分かり切っていますからね。それに大仰に言いましたが要はグループを作るって事ですから……」


 大多数の女性を味方につけつつ男側の味方も増やすのだ。


 グループと言うもの自体に良い印象が無いが、俺はこれからますます影響力を持っていくのだからグループからの勧誘が増えるだろう。つまり、第二第三の朝山光が現れる可能性大であるからそちらの対策も考えなければならない。


 だから発想の転換をするのだ。グループに所属していないから勧誘されるのであれば、グループを自ら作れば良いと言う訳だ。


 これこそ一石二鳥ってやつだな。

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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