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16話

 渡されたリストをざっと見ていく。年齢は下が27歳から上が34歳までS級の人はいなくてA~C級までの人達だった。だが、護衛を選ぶなんて初めてだ。


 「羽立さんの推挙と言うかこれはと言う人物は?」


 「リストに載っている人物全てです」


 それって飲食店で客が美味しいものは?って聞いて店員が全部ですって言うのと同じだからな……


 「リストに羽立さんのものが無いのは羽立さん以外からもう一人二人選べという事でしょうか?」


 「いいえ、そのリストに載っている男性警護者から選んで下さいという事です。候補は少なくとも二名出来れば四、五名選んで頂きたいです」


 四、五名か……でも、開黎高校には毎日通うつもりだから週五だもんな。日替わりって考えるとそんなにおかしくは無いのか。


 「なるほど……ですが、一週間は七日ですから七人選ばないといけないって事ではないですよね?」


 「今――何と?」


 羽立さんの眉がガッと吊り上がった。


 「??ですから一週間は七日ですから日替わりで七人選ばないといけないって事ではないんですよね?と……」


 「聞き間違いかとも思ったのですが――春人さん、貴方は週七日毎日外出を行うつもりですか?」


 「あ~そうなるか……」


 つい前世の感覚で話していたな。


 「開黎高校に通う予定と言う話は聞いていると思います。恐らく週五日だと思いますので最低週五で、休みの日に外出する場合もあるので最高で週七日と考えて日替わりなのかと尋ねたのです」


 「えっ!?春ちゃん、毎日通うつもりなの!?」


 母さんが驚いた声を出す。羽立さんも声にこそ出さないが絶句している。


 「授業料が勿体ないし一日でも休むと授業に追いつくのは大変だから毎日登校するつもりだよ」


 「これは流石に想定外ですね……」


 「あの~ちなみになんですけど利用料金とかはどうなってるんです?」


 普通に考えれば一日幾らのシステムだと思うが……


 「ウチは週一コースと月一コースがあってそれ以外は別途料金を頂く事になっています。週一コースは男性警護者の級によりますが4万円から、月一コースも男性警護者の級によりますが3万円からとなっています」


 あ~やっぱこの世界の男性はほとんど外出しないから週一コースと月一コースで十分って事なのね。


 「週一コースで別料金だと一日幾らになるんです?」


 「級によりますがC級が4万円、B級が5万円、A級が6万円です。仮にB級を週一コースでとなると15万円です」


 B級で計算すると、基本の15万円に残りの4日×5万円で20万円×4週とすると15万円+80万円で最低でも月95万円だと……


 「週一コースに週五計算すると月95万ですね」


 「二割は国が補助をしてくれると言う制度がありますが……」


 アバウト100万だとしても二割補助なら80万か……


 「通学はもう警護者なしで休みの日に警護者をって事で週一コースってのはどうです?」


 「駄目に決まってるでしょ!」


 ですよね~


 「ここからは美優の友人として――只の羽立美智留として話をさせて貰う。美優、それに春人さん、フリーの男性警護者を雇うと言うのはどうだろうか?」

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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