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158話

 「人類平等党は男性保護に反対してるととある男性から伺いました。党の名前からも分かりますね。ただ、現在の男性優位を男女平等にしたいと言う事であれば僕の疑念はあり得ないと思うのですが……」


 あくまできちんとした男女平等であればだが…な……


 「私個人は人類平等党に含む所はありません。なぜなら、考え方が違うだけなのでどちらが正しい間違いと分かるのは後世になって判断される事だと思うからです」


 詳しく聞いてみると、人類存続党は男性は数世紀前の様に強い存在ではなくなったから保護しないといけないと考えているのだそうだ。人類平等党の様に男女平等にして男性の反発やストレス等で何かあって男女比が更に酷くなる事は避けたいと言う事らしい。


 一方、人類平等党は男性優位は男性の為にならないし、それは翻って上から目線で男性の事を侮っているのでは?と考えている。また、女性側の不公平感を解消する為にも男女平等を目指すと言う事らしい。


 「なるほど……大臣の仰った通り現時点でどちらが正しいとは言えないですね。しかし、それならば何故政権交代を危惧しているのでしょうか?」


 この問いには『まさか自分たちが野党になるのが困るからでは無いよな?』と言う意味を含んでいる。


 「人類平等党の中には男性憎し故に男女平等と言う大義名分を利用しようとしている者が一定数いるからです」


 はぁ~なるほどなぁ。前世にもそういう奴いたな……そりゃあ大臣も断言出来んわな。


 「全員が全員では無いが、男女平等では無く女尊男卑にしようと企んでいると言う事ですか?」


 俺は更に踏み込んだ発言をする。


 「そうですね……恐らくですがそれは最終的な目標だと思います。まずは政権交代をして男性の優遇措置を無くす所からではないかと……」


 ふむ、男性憎しだけど感情的じゃなく現実的か…中々厄介ですな。


 「そうですか……え~と、現与党の方に尋ねるのは非常に恐縮なのですが、政権交代はあり得るんでしょうか?可能性の話ではなく現実的な話と言うかですね……」


 申し訳ないがこれは確実に聞いておかなければならないだろう。


 「ハハハ、じつはそれが問題と言うかですね……」


 乾いた笑い声を出した後、歯切れが悪く言い淀んでしまった。


 うん?何だ何だ?すごい気になるぞ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。お手数をお掛けしますが、宜しければ拙作への評価やブックマークよろしくお願い致します。

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